重要ポイントを2色の蛍光ペンで使い分け
テキストの読み込みにあたっては、重要箇所のマーキングも重要です。ここで紹介するマーキング法は、至ってシンプルでオーソドックスな方法ですが、とても効率的なのでご参考にして下さい。
1回目の予習の際は、基本的に分からないところばかりでしょうから、マークはせず、とにかく読み進めることを優先します。
2回目は講義を聞きながら、2色の蛍光ペンを使い分けて、重要箇所をマークします。
例えば、ピンクと黄色の蛍光ペンを使うとした場合、次のようにします。
○ピンク:過去に出題された箇所
○黄色:過去に出題されていないが、出題可能性が高そうな箇所
上記2色で十分だとは思いますが、「法改正」を別の色でマークして「3色」にするなどしてもよいでしょう。
あと、マークのし過ぎには注意です。テキストに書かれていることは、基本的に重要なことばかりですので、安易にマークしていると、テキストが読みにくくなりますし、ポイントがぼやけてしまいます。
マークをするのは、出題に直結しそうな箇所に絞り、その他に自分が気になる箇所や苦手な個所などは、鉛筆で印を付けたり、コメントを書くなどして、整理しましょう。
マークするかどうか迷うところは、いったん鉛筆などでチェックしておき、その後勉強を進めていく中で判断するとよいでしょう。
横断学習の時のポイント
社労士試験の勉強が進んでくると、複数の科目で似たような事項が出てきて、ある場合は共通の扱い、ある場合は異なる扱いをするといった箇所が出てきます。特に労災保険、雇用保険、健康保険、厚生年金保険といった保険科目では、保険給付の内容や通則などで、そのような個所が多々あるため、頭が混乱してしまいがちです。
このような場合は、科目横断的な学習をすることにより、知識を整理することが大切です。
テキストには、間違えて覚えてしまいそうな他科目での該当ページを記入しておき、都度他科目も併せて勉強すると横断学習が進みます。
必要に応じて、別途、表などを自分で作って、相違点を整理するのもよいでしょう。
このような横断学習は、理解度がまだ浅い1回転目の時点ですると、かえって混乱して勉強が停滞しかねませんので、2回転目の際に重視して勉強しましょう。
インプットの重要性
今回お伝えしたテキストの勉強法は、インプットを重視した、シンプルですが時間の掛かる方法です。試験勉強を始めた時期によっては、アウトプットを重視する方法もあるので、自分の状況にあったやり方を見つけて下さい。ですが、もし確実に一発で合格したいと思うのであれば、私はインプットを重視したやり方をお勧めします。
社労士試験は、科目数が多い上に、科目別の足切りの仕組みが入っているため、幅広く勉強することが大切です。過去問と答案練習、模試に絞ったやり方では、効率的ですが未出題箇所への対応が不十分になりがちです。
テキストの勉強は時に苦痛になることもありますが、インプットの重要性を理解して、丸暗記とまでは言いませんが、テキストが擦り切れるくらい読み込むと、その後のアウトプットの成果も飛躍的に伸び、合格にぐっと近づくでしょう。