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年収1000万円で貯金ゼロを反面教師に学ぶ貯め方の極意(2ページ目)

年収1000万円以上あるのに貯金ゼロという人が10%近くいるそうです。こうした人を反面教師にしてお金の貯め方を考えてみましょう。

山崎 俊輔

執筆者:山崎 俊輔

企業年金・401kガイド

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「先に抜く」「残りで暮らす」が鉄則

さて、こうした生活から脱出するための方法はきわめて単純です。「最初からX万円収入は少ないものと自分を強制して暮らす」ことです。

年収1000万円オーバーの人が貯められない理由は「今、銀行にあるお金は次の給与振込日までに使い切っていい」と考えているからです。私たちがお金が貯まらない理由も「次の給与振込日までに残ったお金があれば、貯めよう(なければ仕方ない)」と考えているからです。

つまり、給与振込日に先にお金を抜いて、別のところに隠してしまえばいいのです。きちんと予算化した生活をしているわけではなく、銀行の残り残高を気にしながら飲んだり買い物をしているわけですから、残高をちょっと減らしておくと、それで暮らしていけたりします。

「たかがそんな方法でうまくいくわけがない!」と思っている人ほど、この方法はうまくいきます。だまされたと思って、一度トライしてみることをおすすめします。

自動化すればなお確実に貯まる

ところで、マネーハックはちょっとした手続きや発想の転換で、お金のやりくりに変化を与えることが目標です。ここでも、もうひとひねり工夫をしてみたいところです。

この場合の、マネーハック的テクニックは、「自動化」です。銀行のATMにでかけて自分で給与振込口座から貯金専用口座にお金を移すのは、面倒ですし、苦痛を伴います(使えるお金をわざわざ移すわけですからイヤなのは当たり前です)。

必要な手続きは「自動引き落とし」です。銀行ならどこでもやっているサービスで、指定した日に指定した金額について普通預金から定期預金に振り替えてくれます。積立定期預金と呼ぶのが一般的です。

ポイントは「指定日」と「指定金額」の設定方法です。「指定日」については給与振込日の当日もしくは翌日にします。あまり間をあけると使いたくなってくるからです。できれば気づかないうちに引き落とされているのが理想です。

「指定金額」については、無理のない金額を設定してください。最初は5000円でもいいのです。できれば手取りの1割くらいを目指したいところですが、無理がたたってキャッシングしたり、積み立てた定期預金を毎月解約しているのでは意味がありません。いつもムダづかいしていると自覚している金額からスタートしてみましょう。

■   ■

今回の話で分かりますが、年収が400~500万円の人でも、もしかすると年収1000万円の人より貯金上手、ということはしばしばあります。アリとキリギリスの童話ではありませんが、コツコツがんばる人にきっと報われることがあるはずです。ぜひチャレンジしてみてください。
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