テクノポップ/アーティストインタヴュー

フレネシさんへの25の質問(4ページ目)

フレネシさん、バンドではありません。“乙女界の問題児”と呼ばれる事もある乙女音楽研究社所属の女性ソロ。能年玲奈ちゃんもフレネシのファンです。彼女の少女時代から最新作『ドルフィノ』について、これまでの歩みについて調査すべく、フレネシさんへ25の質問をしてみました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

ゲンダイ

ガイド:
gendai

ゲンダイ

『ゲンダイ』(2013年)にも好きな曲が多いので、どれについて訊こうか迷ってしまいますが、やはりタイトル曲の「ゲンダイ」の世界に惹かれます。フィボナッチ数列を歌詞にしてしまうフレネシさんは、理科系なんですか?

ゲンダイ (amazon.co.jp)

 
フレネシ:
文系です。数字には興味がある程度で、得意とは言い難いです。

ゲンダイ (YouTube)

ガイド:
そして「ピュアシャンプー」は脳内リピートするキラーチューン。実際に某社が1979年から売っていたシャンプーのブランド名ですよね。CMソングの権威でも何でもありませんが、こんな曲でCMをされたら、乙女でなくても、思わず買ってしまいそうです。うちの会社にもフレネシさんにCM曲を依頼してほしいものです。実際に依頼はないのですか?

フレネシ:
依頼があればぜひ作ってみたいですね。どちらかというと、8小節程度の短い作品を作る方が得意なので…。

ピュアシャンプー (YouTube)

ドルフィノ

ガイド:
dorfino

ドルフィノ

では、発売されたばかりの『ドルフィノ』(2013年)について。先ずは、『キュプラ』以降から統一されたアートワーク。ぶれない姿勢、大好きです。このジャケの女の子はフレネシさんと考えて良いのですか? イラスト自体もフレネシさんによるものなんですよね。

ドルフィノ (amazon.co.jp)

 
フレネシ:
はい、イラストは自分で描いています。自分の似顔絵のつもりではなかったのですが、髪型が何となく似ているためか、同一と見られることが多いですね。人の印象は9割方髪型で決まるということでしょうか。

ガイド:
髪型には主張が感じられることも多々ありますから、そういう意味では印象を作る上では重要ですね。
landmarktheater

Landmark Theater

『ドルフィノ』は、デビュー作『Landmark Theater』から8曲、コンピ・7”から3曲、新曲3曲という構成になっていますが、デビュー作は、京都のBAMBINI RECORDSからリリースですよね。フレネシさんは、関西じゃないですよね。どうして京都のレーベルと繋がったのですか?

 
フレネシ:
当時レコード屋さんで販売していたカセットテープを友人がレーベルに送ってくれたのがきっかけで、リリースのお話をいただきました。

ガイド:
クレジットを見て気づいたのですが、ミキシングは田中友直さんですね。関西なので、時々お会いします。振り返って、初レコーディングでの苦労話とかあれば、教えてください。

フレネシ:
レコーディングの翌月に東京に引っ越すことが決まっていて、2週間しか時間がない中で素材を録り溜めなくてはならず…。デモに近い音をできるだけ忠実に再現するのが主な作業でした。

ガイド:
aucitron

au citron

シングルカットもされた「au citron」が大好きです。派手な曲ではないのですが、サンバのリズムにのってウィスパーヴォイスが心地よく入り込んできます。ちなみにこのシングルのジャケ(持っていませんが)も大好きです。ボサノヴァやサンバにはどのように出会ったのですか?

 
フレネシ:
小学生の頃、電子オルガンで習ったのが最初です。それから、姉がジョアン・ジルベルトのCDを借りてきたのを聴いて「曲と声がすごい」と思ったのを覚えています。それらが売れ線のポップスやロックよりも身近だったため、曲を作る中で自然とこういった作品になりました。

 
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