テクノポップ/アーティストインタヴュー

フレネシさんへの25の質問(3ページ目)

フレネシさん、バンドではありません。“乙女界の問題児”と呼ばれる事もある乙女音楽研究社所属の女性ソロ。能年玲奈ちゃんもフレネシのファンです。彼女の少女時代から最新作『ドルフィノ』について、これまでの歩みについて調査すべく、フレネシさんへ25の質問をしてみました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

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キュプラ

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cupra

キュプラ

フレネシとしてのデビュー作は、『Landmark Theater』(1999年)ですよね。こちらは、新作『ドルフィノ』にも関わりますので、後ほどお訊きしますが、その次のフレネシ名義の作品は『キュプラ』(2009年)なので、かなり間隔が空きますよね。bluenoとしてのユニット活動もありますが、10年ぶりのソロ活動再開の理由は?

キュプラ (amazon.co.jp)

 

フレネシ:
実はその10年間も楽曲制作やライヴ活動はしていたのですが、リリースに至らなかっただけというか…。ライヴに関しては月一で行っていた時期もあり、今より人前に出る頻度が高かったです。

ガイド:
では先ず『キュプラ』について。フレネシさんらしい!と感動したのが、「覆面調査員」。僕の中でのフレネシさんは、秘密任務を負うキャシー・クラレなんです。女スパイとか似合いそうですが、言われませんか?

フレネシ:
ふふふ。そうだとしたら、本当のことは内緒にするでしょうね。

覆面調査員 (YouTube)

メルヘン

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meruhen

メルヘン

次作『メルヘン』(2010年)の前半部では、80年代歌謡曲のテイストが強くなっていますね。確信犯的な「不良マネキン」のミュージッククリップは、斬新というか、なんていうか、外国人を強引に起用しつつ、「戦国鍋テレビ」のようなレトロなセンス(笑)が大好きです。テレビドラマで好きだったものとかありますか?

メルヘン (amazon.co.jp)

 

フレネシ:

大映ドラマの大げさな台詞回しと90年代手前までフィルム撮影にこだわった映像の質感は今見ると違和感しかないんですが、それがスタンダードだった時代もあったと考えると面白いなと思います。

「不良マネキン」は、初代「スケバン刑事」(東映)と「ヤヌスの鏡」のOPのオマージュ作品なんですが、いずれも童顔で丸顔の主人公が眉をひそめている表情が多いのが印象的で、そこを参考にしつつ、役者さんにも表情を作ってもらっています。

不良マネキン (YouTube)

あと、ドラマで大好きな作品といえば、NHKで放送された佐々木昭一郎「夢の島少女」「さすらい」です。

ガイド:
乙女なテクノ歌謡カヴァー「コンピューターおばあちゃん」など。80年代のテクノポップやテクノ歌謡はお好きなのでしょうか?

フレネシ:
実は幼少期から思春期まで歌番組をほとんど見ないで過ごしたので、ヒット曲でもリアルタイムで知らない作品が多いのですが、後追いで最近発掘して好きになったアイドルポップは数多くあります。

ガイド:
先ほどの「覆面調査員」の中国語バージョンも収録されていますね。普通は、英語バージョン、がんばってフランス語バージョンなんですが、どうして中国語バージョンを歌う事にしたのですか? やはり、世界を股に掛ける華麗なる女スパイだから?

フレネシ:
はい、そういうことですね。まずはアジアから攻めようかな、と。

 
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