入試直前期にしてはならないこと

受験が近づくと、それまでの勉強とは違うことを試してみたくなるもの。でもそれはたいてい貴重な時間のムダづかいに終わってしまいます。入試直前期にしてはならないことワースト5を紹介します。

ワースト5:問題集を買ってくる

新たな問題集に手をつけるよりも、一度解いた塾の問題集の解き直しをするほうが得点アップに効果的です。

新たな問題集に手をつけるよりも、一度解いた塾の問題集の解き直しをするほうが得点アップに効果的です。

入試直前期に新たな問題に取り組む意味があるのは入試過去問だけです。入試直前期に市販の問題集に取り組むのは、おすすめできません。進学塾であれば入試に必要な問題集をすべてそろえています。受験が迫ってくると、不安な気持ちから書店の参考書コーナーで問題集を買い求めたくなる気持ちはよくわかります。でも、新たな問題集に手をつけるよりも、一度解いた塾の問題集の解き直しをするほうが得点アップに効果的です。数カ月前に解けた問題が解けなくなっていることは意外と多いものです。


ワースト4:難問にチャレンジする

入試過去問を解いて自己採点すると、まったく手が出ない難問が目につくはずです。このときなんとか解こうと時間をかけて取り組むタイプの子がいます。チャレンジ精神旺盛な理系男子に多いです。でもそれが落とし穴。難問にチャレンジするのは思考力を深める大切なことですが、入試直前期にすることではありません。標準レベルの問題を全科目まんべんなくできるようにすることに時間を使った方が効率がいいです。

入試の合格最低点の平均は60点程度。難問が解けなくても合格できます。入試問題はテレビのクイズ番組と違い、難問でも基本問題でも配点がたいして変わりません。基本問題でケアレスミスをしない具体的な工夫をすること、正答率50%以上の問題で得点することに時間を使いましょう。


ワースト3:ノートをきれいにまとめる

入試が近づくと今まで勉強してきたことをノートに整理し始める子がいます。マジメなタイプの文系女子に多いです。ノートにまとめる「作業」は入試で得点を取るための「訓練」とは別物です。入試直前期に必要なのは「インプット」ではなく「アウトプット」です。いままで蓄えてきた知識を入試問題での得点力に変える訓練することこそが必要です。

入試が迫ると心が乱れがちになります。ノートまとめをしたくなるのはその乱れる気持ちを整理したいという心理からです。でもノートまとめは勉強しているという感覚を満たす自己満足にすぎません。ノートまとめをするよりも、入試問題演習に時間を使いましょう。受験校の入試過去問の得点を上げていくことこそが自信につながります。


ワースト2:部屋の片付けを始める

部屋片付けは、入試が近づくとノートをきれいにまとめたくなる心理と同じです。受験生は塾のテキストに問題集、授業で配られたプリント類に入試過去問が部屋に散らばりがちになります。精神的な圧迫感からこれらの散らかった物を片付けたくなるのは当然の心理かもしれません。でも、片付けをするのは「すべての入試が終わってから」です

片付けのデメリットは時間がもったいないだけではありません。自己採点した過去問の解答用紙など、捨ててはいけない大事な物まで捨ててしまう危険性があるからです。また、子供部屋が散らかっていて怒りたくなることもあるかもしれません。ただ、一見乱雑な状態であってもお子さんの中では物の場所が把握できているといった場合もあります。部屋を片付けさせるのは受験が終わってからにしましょう。


ワースト1:夜遅くまで勉強する

一般的な入試開始時間は午前9時。「入試本番で力を出せるために朝型生活に変えていきましょう」というのは塾でもよく言われていると思います。これはまっとうなアドバイスです。ただ、夜は早めに寝て、朝の勉強時間を増やした方がいい理由は他にもあります。最近の中学受験の問題は思考力を試す問題が増えています。暗記した「知識」で点数が取れる問題から、「知恵」を絞って考えさせる問題が増えているのです。知識問題が多かった頃は、夜遅くまで覚える必要がありました。今は知恵を絞って考える問題への対応力をつけるために、脳が疲れていない朝を活用した「朝勉」が効果的です

また、睡眠時間を削っての勉強は厳禁。睡眠不足は思考力、発想力を低下させますし、インフルエンザなどへのウイルスへの抵抗力も下がります。睡眠はたっぷりと取った方が合格に近づけます。


さて、いかがでしたでしょうか。入試直前期、受験生は不安な気持ちになることから、いままでとは違う行動に走りがちです。それでも入試問題での点数をアップすることに直結する行動を取れる人が「合格」に近づけます。ぜひ、残された時間を効率的に使ってください。
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