1台で全てこなせる万能モデル、OLYMPUS「STYLUS1」
コンパクトデジカメのメリットは何と言っても小型軽量であること。デメリットは交換レンズが使えないことです。そこから導き出される結論は、コンパクトな高倍率ズームモデルです。問題は高性能レンズは大きくて重いという事実。光学レンズメーカーであるOLYMPUSは、この問題を特殊な性能を持つレンズの組み合わせで解決しました。その結果、開放絞り値F2.8固定、28~300mmという大口径ズームレンズを搭載したコンデジが完成しました。レンズ収納時の厚さ52mm、重さ約402gと常時携帯が可能なサイズで1型センサーに迫る解像度を実現。早い動きにも対応した144万ドットのEVFを搭載して快適に撮影できます。ボディのデザインは一眼レフを思わせるもので、操作も一眼レフに準じています。STYLUS1は10.7倍ズームで使いやすい明るさを維持できるため、他社の高倍率ズームに比べて、ブレにくく美しいボケが得られます。1台のコンパクトデジカメで、全ての撮影をこなしたい人にお薦めです。
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正面から見ると一眼レフっぽいが、厚さは約5cmでカーゴポケットに収まるサイズ。これで300mmF2.8とはにわかに信じがたい
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300mm撮影時も思ったより、レンズは伸びない。これがフルサイズ一眼レフであれば、レンズだけで長さ30cmになってしまうのだ。本機のセンサーサイズは1/1.7型である
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オプションのテレコンバーターレンズを装着すると510mmF2.8として使える。この焦点距離が手持ちで使えるのは素晴らしい。野鳥や航空機撮影で威力を発揮しそうだ