高齢者の少ない三島地域、多い南河内地域
水色が65歳以上人口比率の低いエリア、青が濃いエリアほど比率が高いエリアです。15歳未満人口比率が大阪市を中心に郊外に進む程数字が高くなっていたのに対し、65歳以上人口比率は少し異なった分布になっています。いちばん高齢者比率の高いのは南河内エリアで、いちばん低いのは三島地域です。8地域中5地域が22%台となっておりバラツキが小さくなっています。比率の最高と最低との差が、15歳未満が約3.5%(泉南地域15.1%ー大阪市地域11.6%)であったのに対し、65歳以上は約2.6%(南河内地域23.4%ー三島地域20.8%)となっています。
15歳未満比率を65歳以上比率を合わせ見ると、大阪府下8つのエリアにおいていずれも「子供は6人に1人以下、高齢者(=65歳以上)は5人に1人以上」となっています。
また、15歳未満の人数を1とした場合の65歳以上の人数は、もっとも子供多い泉南地域でも約1.47、もっとも子供が少ない大阪市地域では1.94、大阪府平均では約1.68となっています。子供が少なく高齢者の多い世の中になっていることに(大阪府に限っては確実に)実感が持てたのではないでしょうか。
街中の公園で子供たちが大勢で野球をし、飛んで行った球の方向から盆栽を
割られたお爺ちゃんが大声で叫ぶ。20~30年前のアニメではそんな場面が多く描かれていましたが、現在、そんな公園は希少です。街中の公園では、体操やランニングをする高齢者はよく見かけますが、子供の影はまばら。シーソーや回転遊具が撤去され、「背筋伸ばしベンチ」や「足つぼウォーク」が幅を利かせています。
高齢者の方が仲間を探すのには不自由しませんが、子供や孫に同年代の友達をたくさん作ってやるには、住む街を考えなければいけない、そんな世の中が来ているようです。
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