敷地の高低差をいかした全戸南向きの新築マンション
その根岸森林公園に程近い一画に現在マンションが建設中だ。総戸数139戸の分譲マンション「ヒルトップ横浜山手レジデンス」。敷地の高低差をいかし、2棟構成で全戸南向きの永住型住宅である。かつては外国人向け賃貸住宅(一戸建て)が有った場所だという。用途地域は第一種中高層住居専用地域だが、風致地区に指定されているため、建ぺい率は40%、容積率は150%。これは第一種低層住居専用地域に匹敵するかあるいはそれ以上の厳しい制限ともいえる。標高は50m近く。最寄駅からのアプローチは決して楽ではないが、高台ならではの開放感が味わえる立地である。
通風に工夫した間取り
建物は耐震構造で5階建て。東西に長細い「サウスレジデンス」と「フォレストレジデンス」から成る。専有面積は65平米台から110平米台まで。間取りは2LDK~4LDK。ボリュームゾーンは70平米台3LDKだが、80平米台も少なくないようだ。I型2棟ゆえ、角住戸は競争が激しいかもしれない。間取りは、細部にまで丁寧に作り込まれた印象を持った。まず、柱は(南はもちろん)北側の居室まで外に出し、使いやすいスクエアな空間を実現できている。開口部に面しない居室も一部生じているが、その場合ウォークスルー収納を間に入れることで通風を確保。キッチンにも多くのタイプでパントリーを設け、使い勝手を工夫している。玄関ドアにも風を通す仕掛けがあった。モデルルーム来訪時は確認したい。
最大面積110.61平米3LDK<Uタイプ>は、じつに魅力あふれるプランである。東南角で、南間口はなんと15.5m。すべての居室は南側に展開している。北は35.36平米のルーフテラスが付く。方角的にランドマークタワーが望めるということだが、そのせいだろうか、ダイニングテーブルを置くであろう場所は北側にもうけてある。キッチンのシンク前の窓、洗面室、浴室の窓の位置も同様。横浜の象徴に囲まれたような感覚に陥ってしまうのではなかろうか。
「ヒルトップ横浜山手レジデンス」は現在(11月24日時点)予約制事前案内会開催中。第1期分譲は来年1月下旬を予定している。販売価格は現時点では未定だが、坪単価にして220万円前後になりそうだ。
【関連記事】
2014年春、注目の新築マンション<都心編>