「食べる」ことを謳歌するセイボリーの構成
メインディッシュは、とてもかわいい演出で。あけてみるととてもよい香りが・・・。
秋の風情をいっぱいに感じるプレゼンテーションに、他のテーブルのお客様たちも歓声を上げていらっしゃいました。
よい香りとともに、キュートなうずらが中から現れました。
目でも十分に楽しんで後は、食べやすいように、お料理もお召し替えです。
「松茸と栗のおにぎりを詰めたうずらの塩生地焼き」
もうおなかがいっぱいと思うのに、このフォアグラのコロッケが少し塩が効いていて、カリッと歯触りよく、また食欲がわいてくるようで、不思議でした。
「季節の温野菜とサラダ」。締めくくりも野菜のオンパレード。
しかし食べてみると、それほど主張は強くなく、野菜の風味がよりしっかり感じられるようで、とても緻密に計算されています。
デザートは「クレームカラメルと季節のフルーツ」コーヒーか紅茶がつきます。
クレームカラメルの香りがとても濃厚なのでお聞きしてみると、バーナーで焦げ目をつて焦げ目をつけることが多いのですが、「セイボリー」では、焼き石を押して仕上げるので、香りが深いのだそうです。
どのお皿も、香りや素材の風味を駆使され、食べ進むとまた新しい味わいが発見できるような楽しみがあり、心が弾んでくるようでした。季節感や、心憎いおもてなしが感じられる繊細さの中にも、気取らないカジュアルな盛り付けや食べ方で、「食の喜び」を堪能できるコースだったと思います。