衝突回避支援システム「シティセーフティ」を装備
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回は現行型ボルボXC60をご紹介したいと思います。ボディ上半分はクーペのようなデザインのXC60。コーナーで曲がる先を照らす機能のあるヘッドライトや、急な斜面を降りる際に速度を自動的にコントロールするヒルディセントコントロール機能が備わります
SUV人気が高まる中、2009年8月に登場したボルボのプレミアムSUV、XC60。ライバルはレクサスRXやBMW X3、アウディQ5などです。奥さまも運転しやすいサイズで、街中がよく似合うSUVってことですね。
競合がひしめき合うカテゴリーに敢えて投入されたわけですから、当然それなりの特徴を備えた一台に仕上がっています。その最たるものが、ボルボといえばの安全性。
といっても頑丈なボディとか、エアバッグがたっぷりついているだとか、横滑り防止装置(DSTC)やロールスタビリティコントロールなどが標準装備されているのは当たり前。さらに一歩進んだ先進の安全装置がXC60には備わりました。
スバルのアイサイトで一躍注目され、今や軽自動車にも付ける人が増えている、衝突回避支援システム。このボルボ版である「シティセーフティ」を、このクラスではもちろん、同社の日本導入モデルの中でいち早く装備したのです。しかも全車標準で。
一見ルーフレールがないように見えますが、アルミ製の埋め込み型で、アタッチメントを付けてスキーや自転車を乗せることができます。テールゲートは電動開閉式
シティセーフティは前方車と追突の危険性を感知すると、まずドライバーの急ブレーキに対応できるよう備えて、それでもドライバーがブレーキを踏まなかったら自動的にブレーキをかけるとともにエンジン出力も抑制するというもの。
ちなみにシティセーフティはレーザーセンサーで前方車を捉えるタイプですが、スバルのアイサイトはさらにステレオカメラも備えて、レーザーでは感知しにくい歩行者や自転車も捉えます。
ボルボもその後当然のようにカメラも備えて歩行者を捉える「ヒューマンセーフティ」を投入。XC60には2011年2月のモデルから用意されました。
とはいえ、急ブレーキをかけた前方車に追突しないようにする「シティセーフティ」だけでも、ライバルたちに大きなアドバンテージを持ったと言えるでしょう。
ところが原稿執筆時点で見ると、XC60の最安値は249.9万円。2009年式/5.3万kmと2009年式/3.3万kmの2台あり、ともに修復歴はありません。どちらも新車時価格599万円のT6 SEですから、新車時のざっと60%オフという価格です。
ではライバルはどうかというと、RXの最安値は299万円(2009年式/10.3万km/修復歴なし)、Q5は328万円(2009年式/3.5万km/修復歴なし)。X3は同じ2009年式で比べるなら旧型となり、その最安値は188万円(5.7万km/修復歴なし)。
人気のSUVモデルで現行型、しかも先進の安全装置が備わったモデルなのに、なぜかXC60だけおいしいのです。
もちろん安全装備だけがXC60の魅力ではありません。次ページでさらに詳しく見ていきましょう。