読んだら話す・話したら読む
読んだ本について話しましょう
それは、「読んだら話す」ことです。
すべて読み終わっていなくても構いません。目次やまえがきしか読んでいない状態でもいいので、とにかく読んだら誰かに話すことをすればいいのです。
そうやってあなたが話すことで、その本は自分のモノになっていきます。
もちろん、話そうとしてもほとんどわかっていなかったり、覚えていなかったりすることも多いでしょう。それでも構いません。
ほんの少しでもわかっていることや覚えていることを言葉にしていくのです。
「ここがまだ自分でもわからないんだ」
「細かいことはまだ覚えていないんだけど」
こんなふうに、わからないこと、覚えていないことも言葉にしていきましょう。
そうすることで、自分がその本について何がわかっているのか、わかっていないのか、覚えているのか、覚えていないのかが、明確になってきます。
そして、多くの人がこうやって話したあとで、その本をもっと読みたいと思うでしょう。また読むことで、「ああ、やっぱりそうだった」とか「え、そういうことだったんだ」と気づくことになります。
このように、「読んだら話す」「話したら読む」のサイクルをくり返すことで、単に「本を読んだ」ではなく、自分のものとして深く腑に落とし、これまでよりも多く、そして深く記憶/理解できるようになるのです。
「読んだ後に目次」・「読む前に目次」が効果的
ただ、いちいち人をつかまえて話すことができない人もいるでしょう。そんな人も簡単にできる方法をご紹介しておきましょう。それは本の目次を使うことです。
本を少しでも読んだら、すかさず目次を見るのです。そして、目次の章タイトルや小見出しを見て、今読んだことを思い出していきましょう。
そうすることで、「話す」のと同じように、「読んだ」ことを再確認しながら、自分のモノにしていくことができます。
まだ読んでいない箇所のタイトルや小見出しを見てみましょう。なかには「これ何だろう?」というものがあるでしょう。それでも構いません。そのあと、本文に戻って、「これ何だろう?」という箇所を読んでいくのです。
このように「読んだ後に目次」・「読む前に目次」をくり返していくことで、人に「話す」のと同じような効果が得られ、本を自分のものにしていくことができるのです。
ぜひ試してみてください!