2012年式の2.9万kmで新車時の半額以下に!
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回は現行型ルノーメガーヌと現行型プジョー308をご紹介したいと思います。ステアリングを切る方向に光軸が動く、ディレクショナルバイキセノンヘッドライトを標準装備。またエンジンを止めると自動的にパーキングブレーキがかかります。ラゲージ容量は372L
VWゴルフと同じクラスながら、日本では販売網が小さく歴史もゴルフと比べれば浅く、飛び抜けて抜きんでた性能があるわけでもないため、どうしてもマイナー感が否めないこの2台。
もちろん乗れば、そのフランス車らしい(とはいってもあくまでも現代的なフランス車らしい)優しくてしなやかな乗り心地が魅力的なのですが、「乗れば」というのが実はとてもハードルが高いため、どうしても新車の販売台数では優等生ゴルフよりも少なめです。
しかし、ひとたび中古車に、しかも年式が比較的新しくて、走行距離3万km以内のものが新車時の半額以下で買えるとなると「おいしい」という魅力も加わります。こうなれば、検討しない手はありません。まずは両車の概要を軽く見ていきましょう。
メガーヌが日本で販売を開始されたのは2011年5月。2Lエンジンにルノーと日産が共同で開発したCVTを搭載しています。
ちなみに2011年2月に先行して販売が開始されたメガーヌルノースポールというモデルもありますが、こちらは同社のモータースポーツ部門であるルノースポールが手がけた、いわばレーシングカー直系モデルで、新車時価格は385万円。
こうした「走り系」は、台数こそ少ないものの根強いファンが多いため、さすがにまだ新車時の半額以下で買うことはできませんので、今回は対象外です。
シエロ(写真)はステアリングを切った方向に光軸が向くディレクショナルバイキセノンヘッドライトを標準装備。またプレミアムもシエロもブレーキアシスト機構が備わります
一方308の日本デビューは2008年ですが、今回注目したいのは従来の4速ATに変わって6速ATとなった2010年6月からのモデルです。ちなみにエンジンはBMWと共同開発した1.6Lターボ。
新車時価格は、メガーヌのプレミアムラインが268万円、GTラインが275万円。308はプレミアムが279万円、シエロが309万円でした。
さて、これらが中古車で今いくらから買えるのかというと、メガーヌの原稿執筆時点での最安値は128万円。2012年式/2.9万km/修復歴なしのGTラインです。
308はというと2010年式/1.3万km/修復歴なしのシエロが128万円。つまり、どちらも3年落ち以内の3万km未満の中古車が、新車時の半額以下で手に入るのです。
また100万円台前半という価格であれば、トヨタオーリスやマツダアクセラなど国産の同クラスの中古車とあまり価格差がありません。となれば、フランス車っぽい乗り心地やデザインが俄然魅力を増すのではないでしょうか。
メガーヌと308の魅力を、次ページで詳しく見ていきましょう。