腰痛が長引くのは珍しいことではない
腰に注意を払っているはずなのに腰痛になることも少なくありません
当然ながら「もう、腰痛にはなりたくない! 頑張って予防しよう!」と思いますよね。ですが細心の注意を払っているつもりでも、腰痛を繰り返してしまう場合があります。腰に何の配慮もしない人も同じように、治りかけの腰痛がまた悪化したり、治りきらないまま、だらだらと腰痛が慢性化してしまう人もいます。腰に最新の注意を払っている人は、「気をつけているのにどうして?」と納得がいかないかもしれません。
腰痛が長引きやすいタイプとは
腰に注意を払うかどうかは人それぞれですが、いずれも場合も腰痛の発症や慢性化には、何か要因があるのでしょうか? 実は、どの場合にも予想される要因があります。それらをふまえて、腰痛の予防・慢性化防止のコツをご紹介しましょう。まずは、腰痛を抱えている人や腰痛を繰り返しやすいという人は、下の項目を確認してみましょう。当てはまるものが多いほど、腰痛を伴う生活が長引いたり、再発したりする可能性が高いです。
■ 腰への負担のかかりやすさチェック
□ 日常生活動作以外の運動はほとんどしない
□ じっと座っている、じっと立っている時間が長い
□ 1日を通して、無表情で笑顔が少ない。もしくは表情がひきつっている
□ 悩み事をしながら過ごすことが多い
□ 考え事をしながら、荷物を運んだり、食事の支度をしたりと何か作業をしている
□ 「顔を洗おうとすると腰が痛むんだよね」と腰痛が起こる動作を自分で分かっている
□ 何をするにも、腰の状態が気になり注意を払っている
腰痛に結びつくのはどんな場合?
上記の項目はそれぞれ腰痛に関連することですが、腰痛に結びつくのはどんな時なのでしょうか? 各項目について、少し説明をしてみましょう。■ 日常生活動作以外の運動はほとんどしない
働き盛りの年齢であれば、日常生活の動作に必要な最低限の筋肉の量は、ある程度保持できるかもしれません。しかし、筋肉量ではなく、筋肉の正常な働きや血行の良し悪しを考えると、日常生活での動作だけでは足りません。負担のかかりやすい部位が目立ってきたりもします。全身的な運動をすることが、腰痛予防につながります。
■じっと座っている・じっと立っている時間が長い
生活習慣により、あまり体を動かすことが無い、という人もいます
姿勢が悪くなっている人であれば、なおさら注意しなくてはなりません。腰・骨盤周りの筋肉が疲労すると、姿勢の悪さは意識しても改善されにくくなります。
■1日を通して、無表情で笑顔が少ない。もしくは表情がひきつっている
楽しいことがなければ敢えて笑う必要もないかもしれませんが、笑顔は筋肉をリラックスさせる効果があります。腰の筋肉も楽しい時間を過ごすことでリラックスします。腰痛を繰り返しやすい人は、笑顔が増える時間を過ごせるようにすることも、腰痛予防効果を上げるポイントになります。
悩み事を考えるだけで、腰の安定性が損なわれすることがありま
悩み事は誰にでもあることかもしれませんが、その悩み事を考えただけで、体に緊張が走り、腰の支えが不安定になることがあります。ストレス反応のひとつです。なるべく頭の中はすっきりさせて過ごしたいところです。
■考え事をしながら、荷物を運んだり、食事の支度をしたりと何か作業をしている
考え事をしている時、腰には注意を払うことができていないことが殆どです。考え事の内容が、悩み事だったりとがストレス反応を起こすものであると、腰を支える筋力のパワーが低下することがあり、腰痛につながる恐れがあります。
■「顔を洗おうとすると腰が痛むんだよね」と腰痛が起こる動作を自分で分かっている
腰痛を伴う動作や姿勢は自覚していると思いますが、「屈むと痛む」と思いこんでしまい、屈む際に体が緊張を起こし、腰に負担をかけることがあります。
■何をするにも、腰の状態が気になり注意を払っている
腰に注意を払うことも必要ではありますが、気にし過ぎてしまうと逆効果になりかねません。腰痛に対して恐怖心や不安感が強まると、無意識のうちに腰の筋肉がこわばり、血流が低下してしまう場合があります。
腰痛を長引かせず予防する3つのポイント
上記のチェック項目と解説をもとに考えてみると、腰痛を長引かせず、予防をするためのポイントが見えてきます。それは以下の3つです。- 同じ姿勢や動作を繰り返すことが多い人は、適度に全身を動かすようにしましょう
- できるだけ、笑顔で過ごせように1日を愉しみましょう
- なるべく頭の中には悩み事がぐるぐる回らないようにし、腰痛の心配もし過ぎないようにしましょう
挙げてみると簡単に思えるかもしれませんが、日頃の悩み事や腰痛の不安を取り去るのはなかなか難しいのです。ですから、腰痛にむすびつく体の緊張も起こりやすいと言えます。3つのポイントを頭の片隅に入れて、気負い過ぎずにできることから取り組んでみましょう。