メンバーの向上心+峯岸効果で研究生公演が話題に
「今から入れるAKB48(再)入門」、第2回は「新チーム4」! 8月24日の東京ドーム公演で発表された、AKB48内の現在のチームA・チームK・チームBに続く第4のチームが「チーム4」です。※2011年6月~2012年8月に活動した「チーム4(9期・10期生メンバー中心)」と区別するため、便宜上「新チーム4」と呼ばれる事が多い
主にそれまで研究生だった13期・14期生によるチームで、主要メンバーは「14期三銃士」と呼ばれる小嶋真子・岡田奈々・西野未姫、板野友美が後継者に指名した相笠萌。そして今年1月にスキャンダル発覚により研究生に降格させられた後、8月に正規メンバーへの復帰とともにチーム4キャプテンを任命された峯岸みなみ(2013年選抜総選挙18位)。
峯岸以外決して有名なメンバーがいるわけではないですが、その劇場公演の評判の良さは「次々世代の希望」! 今回もアイドル総合情報サイト・スクランブルエッグ編集長の岡田隆志さんに話をうかがいました。
小嶋・岡田・西野の3人はAKBグループ研究生7人組ユニット・てんとうむChu!のメンバーでもあります。 (画像はAKB48公式サイトより)
――もともと新チーム4のメンバーによる公演はこれまで「研究生公演」としてずっと劇場で行われてたわけですが、見た人の評判がとにかく良いんですよね。
「メンバーが皆向上心を持ちながら、工夫して毎公演新しいことにチャレンジしてるのがいいんですよ。ちゃんと一回一回成長があって。特に14期の小嶋真子・岡田奈々・西野未姫、この3人はただパフォーマンスが良いとか人気があるだけでなく、日々努力してるのがはっきりわかるから、彼女たちがそれをやると他の子も負けてられない。そのモチベーションがいい方に働いてますね」
――研究生公演時代はどんな感じだったんですか?
「もともと研究生公演って、チームではないから『まず自分が目立たなきゃ』てのがあるんですね。みんなで協力していいものを作っていくってよりは、まず自分の存在感を出して正規メンバー昇格に向けて一歩でも近づこうと考えるんです」
――みんなで良い物を、以上に個人の競い合いなんですね。それだとトゲトゲしてそうですが……。
「それに研究生公演のころは、14期の子たちがメインになってるところもあったから13期の子たちは悔しい思いもあったと思うんですよ。それが、大先輩の峯岸が入ったことで彼女が核となる形でチームらしくなったんですね」
――そりゃ1期生が入ってきたら雰囲気変わりますよね(笑)。
「『ENTAME11月号』(徳間書店)で峯岸にインタビューしたんですけど、『研究生の悩みの種類が、かつての自分と同じだ』っていうわけ。自分で言えば前田敦子のバックダンサーで踊らなければいけなかったりして悔しかった事とか、前田敦子やこじはる(小嶋陽菜)になれないなら自分にどんな個性があるか考え抜いたりしたこととか。選ばれない辛さも、頑張ったら選ばれるという可能性も、どちらも分かると。それで『この子たちの悩みって今も昔も変わらないんだな』って」
――グループは大きくなったけど、劇場のバックステージの光景はそんな変わってない。
「そんなお姉さんがひとりいることで、研究生にとってはいい相談相手が出来た。そして峯岸にとっても、最初降格した時は『いつ正規メンバーに戻れるかわからないけど、とにかく今はこれをやるしかない』って思ってたのが、『この子たちはせっかく良いところあるんだから、前に出せないかな』って思ってるうちに、少しずつ変わってきたんじゃないかな」
――それで研究生公演が魅力的な内容に変わっていったと。
「そんな感じで研究生公演が良くなってきたんだけど『この後、正規メンバーに昇格したはいいけどバラバラのチームに分かれた時に今までの良さが活きるかな?』っていうのは思ってたんです」
――せっかくチームらしくなっていくのに、研究生である以上はバラバラのチームに昇格せざるを得ない。
「研究生公演は他の3チームとモチベーションが全然違うんですね。公演見てても中堅やベテランもそれらしい動きはするけど、それに比べても彼女だちの方が一生懸命やってるように僕には思えてたから。だから既存のチームに上がってゼロから作り直すよりは、もう既にまとまってるチームになってるなら、もうそのままでいいんじゃないか? ていう。それだけに『まとめてチームとして昇格』というのは一番いい選択だったと思います。たまたま16人だった、てのもあるんでしょうけど」
――テレビでしかAKB48知らない人からすると無名の新人チームでしかないんでしょうが、俄然見てみたくなりましたね!