クリニックへは夫婦ともに出来るなら同時か、ほとんど時間差なく検査を受けること
時間があまり残されていない状況なので、夫婦ともに検査を受けて、お互いの状況を知ることはとても大切です。大抵の場合、不妊治療においては女性が先走ることが多いのですが、結局、最終的には精子が少ないという理由で妊娠しないというケースもあります。男性も協力して、取り組むことが大事だということです。検査結果の内容を問わず、治療を開始すること
夫婦の協力が一番大事!
35歳までなら、そういうフルコースについては経済的な負担の面もありますから、明確な理由がないとオススメしませんが、40代は少ないチャンスを最大限に生かすためにも選択肢に入れておきたいところです。
体外受精をやりながら、自然妊娠を目指して、SEXに励むのも確率を上げることに結びつきます。また、体外受精と体外受精の間の期間も人工授精を入れて、常に妊娠の確率を上げていく工夫も大事かと思います。
治療も生活習慣もできる限りの可能性を追求すること
40代で妊活を行う場合、20代の発想では成功の確率が極端に低くなります。先日もある不妊専門クリニックの院長とお話をしていたら、こんな話をしてくれました。先日、42歳の新婚女性が来て、「自然妊娠したいのですが、どんなことに気をつければいいですか?」と質問されたそうです。そこでその院長は「ひょっとして新婚なので、SEXをすればすぐに出来ると思っているのではないですか?」と聞いたところ、「えっ、すぐ妊娠するんじゃないですか?」と本当に驚いた表情をしていたそうです。
そこで、年齢と妊娠率のグラフと他の同じ年代の方が行われている事をお伝えしたら、ショックを受けて帰って行かれたそうです。でも、これは珍しいケースではなく、結構な高い頻度で来られるそうです。
実績ある不妊専門クリニックのご活用を!
そこで、この記事を読んだ方でこれから妊活をする方はぜひ、自然妊娠も排卵誘発も体外受精もドクターから「効果があるので試してみましょう!」と勧められたら積極的にチャレンジして欲しいのです。悔いのない治療への姿勢が結果を見出すことに結びつきます。
しかし、ひとつ大事なことがあります。こういった40代の妊娠希望者の増加に乗じて、能力もないのに宣伝を上手に行い、どんどん治療させるクリニックも残念ながら存在します。
よって、出来るだけ不妊治療に実績のあるドクターやクリニックを選んで頂きたいと思う訳です。
大切なのは、難易度の高さを理解しベストを尽くすこと
今回は40代の妊娠率を向上させる考え方を女性中心に解説してまいりました。我々の親の世代は25歳前後、祖母の時代は20代前半で妊娠出産していました。人間は長き間、10代後半から20歳前後で妊娠出産していたのです。
その感覚で考えると40歳というのはおばあちゃんになる年齢だったとも言えます。要するに、人間の世代交代です。女性の卵子の老化が進み、妊娠率が急激に落ちてくる35歳から40歳前半は、世代交代の時期だったとも言えるでしょう。
そんな急には変わらないカラダの年齢に反して、40代になってから初の妊娠・出産にチャレンジするのは、人間の歴史的にも初めてのことだと思います。
そういう難易度の高い事にチャレンジされているのだということをご理解頂けると、自然と自分のやるべきことが見えてくるのかなと感じる次第です。
また、近いうちに男性側の視点からも記事を書いてみたいと思います。