中古車/おすすめの中古車

トヨタクラウンが走行距離5万km未満でも約150万円から

往年の人気から比べたら、陰りが差しているとはいえ、中古車ではまだまだ人気の高いトヨタの最高級セダン、クラウン。現行型が登場してもうすぐ1年が経とうとしている今、とてもおいしくなってきました。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

現行型の登場から1年、ようやくおいしい価格に

気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回はトヨタクラウン(旧型)をご紹介したいと思います。
トヨタクラウンアスリートundefinedフロント

ロイヤルシリーズが17インチなのに対し、写真のアスリートシリーズは18インチのアルミホイールが標準装備。純正HDDナビは一部を除いて装備されます。ナビ付きは、ナビが予測して減加速をサポートするなどの機能も付いてきます


昨年末に登場した現行型は、この旧型と比べるとかなり攻撃的なデザインとなり、さらに今年9月にはピンク色の特別仕様車まで販売されました。ちなみに1カ月間限定販売だったこのピンククラウンは、約650台受注したそうです。

他のクラウンも売れ行きは良さそうで、例えば2013年1月~6月の販売台数は4万8458台と、軽自動車をのぞくランキングでは6位です。ちなみに5位は日産セレナ(4万9241台)、7位がトヨタヴィッツ(4万5996台)。セダンとしてはかなり健闘しています。

さて、それだけ新型の売れ行きがよければ、本来旧型クラウンの中古車相場は値落ち傾向となります。旧型から新車に乗り換える人が増えるため、それまでの旧型が中古車市場に出回り、需要に対しての供給が増えるからです。

ところがクラウンの場合、中古車でも人気ゆえ、つまり需要が高いため、そう簡単には値落ちしなかったのです。走行距離10万km超など、一部の中古車は確かに値が下がりましたが、5万km未満などは、今年4月の時点ではまだ200万円を切ることは滅多にありませんでした。
トヨタクラウンアスリートundefinedリア

アスリートシリーズに搭載されるエンジンはV6の2.5Lと3.5L。ミッションは6速ATです。またアスリートシリーズは2.5Lアスリートと4WD車を除き、車速に応じてステアリング操作に対する切れ角を自動制御するVGRSが装備されています


そしてようやく、さすがに現行型の登場から1年近くが経った今、5万km以下も100万円台で狙えるようになってきたのです。 原稿執筆時点で走行距離5万km未満のクラウンを見てみると、例えばアスリートの純正HDDナビ、パワーシートを装備した3.5L車が149.9万円から狙えます(2008年式/5万km/修復歴なし)。

ロイヤルのほうを見てみると、純正HDDナビ、パワーシートを装備した3L車(ロイヤルは3.5L車の設定なし)が2008年式/2.7万km/修復歴なしで155.9万円からありました。

燃費を考えれば、同じ価格帯でプリウスが狙えますが、別の見方をすれば、プリウス並みの価格であのクラウンが買える、ということです。

ちなみにアスリートの新車時価格は487万円。ロイヤルは458万円。一方プリウスは217万~334万円。そもそも、プリウスがどんなに装備で武装しようとも、もとが違いすぎます。クラウンのほかマジェスタや旧型レクサスIS、GSなども共有している、世界のトヨタの、最高級セダンのシャシーです。

その辺りを、次ページでもう少し見ていきましょう。
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