子育て/子育てに役立つ最新心理学

子どもの思いやり度を30倍アップする音楽活用法(2ページ目)

お子さんとの遊びタイムに、音楽を積極的に取り入れているご家庭は多いと思います。最近の心理学研究で、音楽が子どもの心にもたらすメリットが分かってきました。イギリスの大学の研究で分かった、子どもの「いい行動」を増やす音楽の力についてお伝えしていきます。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

音楽の有無で大きな違いが!

2つのゲームで測定された子ども達の「向社会性」「協調性」「問題解決力」には、次のような違いが見出されました。

■思いやり、誰かの助けになりたいという気持ち

  • 音楽ありグループ(グループ1)の子ども達の方が、音楽なしグループ(グループ2)の子ども達よりも、30倍高い「思いやり度」を示した。
  • 音楽ありグループ内でも男女差があり、女の子の方が、男の子よりも、20倍高い「思いやり度」を示した。

■協調性
  • 音楽ありグループの子ども達は、全員が協調性を向上させた。
  • 音楽ありグループの子ども達の方が、音楽なしグループの子ども達よりも、6倍高い「協調性」を示した。
  • 音楽ありグループ内でも男女差があり、女の子の方が、男の子よりも、より協調性を示すようになった。

■問題解決力
  • 音楽ありグループの男の子の方が、音楽なしグループの男の子よりも、4倍高い「問題解決力」を示した。

シンプルに「歌う」のが一番

さらに、音楽の中でも、「歌う」ことが効果大、ということも分かりました。今すぐ手軽に始められる「歌」がもっとも効果的というのも、ママにとっては嬉しいですね。

親子の時間を楽しくしてくれる「音楽」。でも、実はそれだけではない、「子どもの良心を育む」という深い効果までも期待できるのです。向社会性、協調性、問題解決力、どれも1人の人間の資質としてとても大切なものばかり。取り入れないわけにはいきませんね。

まずは、「家族みんなで一緒に歌う」ことからはじめてみませんか? ママもパパもお子さんと一緒に大きな声で歌えば、気持ちが晴れ晴れすること請け合いです。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※乳幼児の発育には個人差があります。記事内容は全ての乳幼児への有効性を保証するものではありません。気になる徴候が見られる場合は、自己判断せず、必ず医療機関に相談してください。

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