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中学入試対策にも! 台所サイエンス(2ページ目)

体と心を作る「食」。何を食べるか、どう作るか……永遠のテーマの一つでもあります。「世界一受けたい授業」の渋川先生の著書、親子で料理をつくって食べて、科学を学べる『ケミ太郎とベジ子の台所サイエンス』で、食についてのおいしい発見をしてみませんか?

高橋 真生

執筆者:高橋 真生

子育て・教育ガイド

自由研究にも中学入試対策にも一押し、お料理実験

『ケミ太郎とベジ子の台所サイエンス』は、小学5年生のケミ太郎と小学2年生のベジ子の疑問に渋川先生が答えていくという形で進んでいきます。

1章は「お料理で季節を感じるサイエンス」。この章では、「おうちでつくろうひなあられ」「鍋物はやっぱり土鍋だね」など、食べ物の旬や行事・日本の四季にまつわる食材や料理について全17項目が説明されています。

スイートポテト写真

自然な甘さのスイートポテトが作れます。

「秋の代表選手サツマイモ」の項目を見てみましょう。ここでは、サツマイモの成分や種類、あくが強い理由、スイートポテトの作り方までが解説されています。

サツマイモは、蒸しても焼いても、調理に結構な時間がかかりますよね。それは、時間をかけて加熱することにより、サツマイモの中のでんぷんが、マルトースやグルコースといった甘い糖になるからだそうです。電子レンジの加熱で柔らかく食べられるようになっても甘くないのは、その変化がないからだということが分かります。

2章の「キッチンでお料理実験」は、調理中の「なぜ?」についてです。「さとうがお菓子に変身」「好みの食感のクッキー」など、そのまま自由研究のテーマになりそうな実験が全16項目紹介されています。

カレー写真

保温鍋で作ったカレーは、味がよくしみこんでおいしいのです。

たとえば、「省エネ調理法」では、余熱を利用してエネルギーを節約できる自家製の保存鍋を作ります。保温鍋の仕組みや作り方を解説した後、実際にカレーを作ります。

写真やイラスト、グラフは、理解の手助けになりますし、実際に自分がレポートをまとめるときの参考にもできます。


なぜこの材料を使うのか、なぜこの時間だけ焼くのか、なぜその温度に設定するのか……その理由が理科的に解説されているので、料理が習慣になっていて、改めて「なぜ」と考えたことのない大人にもおすすめです。

また、食に関する問題は中学入試の柱のひとつでもあります。この本を読んでから一緒にお料理するもよし、お料理後に落ち着いて読むもよし、お料理前後に読むもよし……リラックスしながら親子で学ぶことができます。

台所は、家庭内の理科研究室のようなもの。『ケミ太郎とベジ子の台所サイエンス』を片手に、楽しくおいしい発見をしてみてくださいね。


世界一受けたい授業渋川祥子先生授業一覧はこちら

■食材の産地についても学べる『ケミ太郎とベジ子の食から学ぶ理科・社会 台所サイエンス&食の社会科見学』もおすすめです。
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