新しいスタイルのシーフードレストラン「ジェリーフィッシュ」
ハンブルクの人気エリア、シャンツェン地区にあるシーフードレストラン。内装は海辺を感じる温かい雰囲気
港町ハンブルクでの食の楽しみといえば、なんといってもシーフード。毎週日曜日に開かれるフィッシュマルクトのほかにも、この街には新鮮な魚介類を堪能できるレストランがたくさんあります。
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Nils Egtermeyer氏 (C)Jellyfish
2012年、これまでのシーフードレストランのイメージを覆す、新しいタイプのレストラン「ジェリーフィッシュ（Jellyfish）」が誕生しました。シェフは、スペイン・マヨルカ島の「Es Fum」ほか、国内外の数々の星付きレストランで勤めた経歴を持つニルス・エクターマイヤー氏。彼は毎日仕入れる新鮮なシーフードを使って、クリエイティブな料理を生み出しています。同店で扱うシーフードは、環境に配慮して採り、育てられたもの。シーフード専門店で「サステナビリティ（持続可能性）」を掲げるというのは、なかなか思い切った選択で、とても意義あることだと思います。
ジェリーフィッシュが選んだ場所は、多くのシーフードレストランが店を構える港の近くではなくて、ハンブルクのオルタナティブエリアといわれるシャンツェン地区。個性的なカフェやショップが集まる人気エリアですが、ハンブルクのシーフードレストランにつきものの、港の景色はありません。ジェリーフィッシュは料理で勝負する店。ここでは、今までにないアーティスティックな魚料理を堪能することができます。
素材を生かしたクリエイティブな魚料理
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素材の旨みを最大限にいかしつつ盛り付けも美しいアートのような一皿。（C）Jellyfish
ジェリーフィッシュのメニューは、その日に仕入れた素材によって決まります。魚は必ず丸ごと仕入れ、店で捌くので鮮度は抜群。素材の良さを最大限にいかして、様々なクリエイションが生み出されていきます。
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色合いも美しいマグロとアボカドのガスパチョ
この日のアミューズは、マルセイユ近郊で採れた生牡蠣。前菜に出されたのは、マグロとアボカドの組み合わせ。これだけでも美味しくないはずがない黄金コンビですが、そこに黄色いガスパチョが注がれます。これが今までに味わったことのない、ハッとするような美味しさで、うんうん唸りながらいただきました。
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見えない部分も手間暇かけられたタコ料理
続いて、同店のイチオシというタコを使った一皿。グリルされたタコはとても香ばしくて柔らか。旨みを引き出す火の入れ方にも技が感じられます。下に敷かれているのは、仔牛の頭と頬肉を4時間以上煮込んだもの。シーフードが主役だけれど、目立たないところに肉を使ってアクセントをつけるのが好きだと、シェフはおっしゃっていました。
新鮮な魚介類は生で食べるのが一番、と思っていましたが、シェフの技術とセンスで何倍も美味しくなるのだと、ジェリーフィッシュの料理をいただいてしみじみと感じました。ハンブルクでシーフードを堪能したいけれど、せっかくならば手の込んだ料理に感動したい、景色よりも美食重視、という食いしん坊におすすめしたいレストランです。
＜DATA＞
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Jellyfish
住所：Weidenallee 12
TEL：040-4105414
営業時間：火～金曜 12:00～14:30 18:00～22:00 土・日18:00～22:00 月曜定休
アクセス：Sternschanze駅より徒歩3分
予算：ランチは3皿コースが 30ユーロ、ディナーはメイン料理が30ユーロ前後
