アルファロメオ/アルファロメオ

誰でも“実現可能なスーパーカー”アルファロメオ4C

徹底的な軽量化によりスーパーカー級の高性能を得るべくCFRP製モノコックボディ構造を用いたミドシップ2シータースポーツカー。スタイル、パフォーマンス、プライス、開発陣の「誰でも実現可能なスーパーカーである」というアピールは本当でした。

西川 淳

執筆者:西川 淳

車ガイド

今年イチバン“期待”しているスポーツカー

アルファロメオ4C

今年のジュネーブショーで量産型がお披露目された注目のミドシップ2シーター

イタリアンブランドのスポーツカーを試すためにイタリア本国に向かうときは、いつだって、期待に胸を大きく膨らませていくものだ。スポーツカー好きにとって、それはワクワクドキドキも最大級レベルの経験、というわけである。

今年2013年も、既に幾度となくイタリアを訪れていて、いろんなイタリアのスポーツカーに試乗してきたわけだけれども、今年イチバン“期待”しているのは何?、と年初に問われていたとすれば、今回の主役、アルファロメオ4Cだ!と躊躇わずに応えたことだろう。

実際、試乗会当日の朝、バロッコ(アルファロメオの聖地であり、今やフィアットグループ全体のテスト開発サーキット)に近いゴルフリゾートホテルの一室で目覚めたとき、脳裏に真っ先に浮かんできたのは、真っ赤な4Cの艶やかなスタイリングだった……。
アルファロメオ4C

バロッコのサーキットコースに設えられたプレゼン会場

アルファロメオティーポ33

会場前にはアルファロメオティーポ33ストラダーレとそのレースバージョンが

夢のようなひとときは、素晴らしいプレゼンテーションで始まった。

バロッコのサーキットコース上に、見慣れぬ四角い建物がみえる。側壁には大きくアルファの紋章と4Cの文字が。外で出迎えてくれたのは、伝説のスーパーカー、アルファロメオティーポ33ストラダーレとそのレースバージョン。白い建物は、何とテストコース路面の一部に覆いかぶさるように建っており、なかにはメインスタンド風のプレス席が舗装路に面して設えてあった。何と言う演出!

轟音とともに、ロッソコンペティチオーネに塗られた4Cが、建物内に飛び込んできた。走ってきたクルマを前にして、アルファロメオ&マセラティブランドCEOのハロルド・ウェブスターによるプレゼンテーションが始まる。YouTubeでも話題の“フィジケラビデオ”が背後に流されていた(イタリアンプレスへのお披露目には実際に彼もやってきたらしい)。

続いて、デザイナーとエンジニアが、実車を使って、それぞれの分野を詳説しはじめた。実車と内部構造のバーチャル画像を組み合わせた映像がモニターに映し出され、盛大なエグゾーストノートが“室内”にこだまし、華麗なローンチスタートと見事なフルブレーキングをわれわれプレスの目の前で披露する。

20年以上、この仕事に関わっているけれど、こんな刺激的なプレゼン、いまだかつて見たことない!
アルファロメオ4C

会場内でのプレゼン風景

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