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タワーマンションの間取りは、ここを見る

タワーマンションは大きく2通りのタイプに分かれるのをご存知だろうか。どちらを選ぶかで生活スタイルは180度異なるといっても良いのだが、さてその注意点とはどこなのか。

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド

 

タワーマンションのタイプ

プルデンシャルタワーレジデンス

プルデンシャルタワーレジデンス

「利便性の高い立地で眺めの良い暮らしができる」。タワーマンションの魅力をひと言であらわすとそんなフレーズになるだろうか。だが、同じ超高層建物でも、そのタイプは大きく二通りに別れる。一見違いがわかりづらいが、暮らしぶりは正反対といってもいいくらい異なってくるから注意が必要だ。

ひとつは、バルコニーを要所に配したタイプ。窓が開閉し、通風良好で開放感に優れる。一戸建てや低層マンションと同じような暮らしができるところがポイントだ。もうひとつは、眺望重視型。窓はフィックスを多用し、スタイリッシュな外観を守りやすい。ホテルライクで生活感を感じさせず、タワーの醍醐味を存分に味わうことができるだろう。

どっちを選ぶかは好み次第だが、ともに留意すべきは窓まわり。眺望とプライバシーは相反する要素であり、建物全体のイメージさえも左右しかねない。専有の視点でも意外に難しいのがウィンドウトリートメントで、インテリア全体に与える影響も大きい。そこで今回は、眺望重視型タワーマンションの間取りを取り上げ、チェックポイントを解説してみたい。

中住戸の2ベッドルーム

Dタイプ

Dタイプ

右の間取りを拡大してご覧いただきたい。これは「赤坂見附」駅徒歩1分「プルデンシャルタワーレジデンス」(地上38階建て)Dタイプの間取り。専有面積は98.73平米(29.8坪)、2ベッドルームである。まずはすべての居室が開口部に面していることを確認しよう。内廊下の建物では光の採れない部屋が出てしまうケースがあるからだ。

次に、これもタワーマンションでは実現が難しいPP(プライベートパブリック)分離の発想がどこまで効果を発揮しているかを見る。右の間取りでは、マスターベッドルームからウォークインクローゼットを経由して「ウォッシュルーム」につながるところが特徴。2トイレ、2ボールも理想的。バスのサイズも十分でコンパクトな空間ながら、ストレスフリーな機能性を有していると思われる。

図面に家具がレイアウトされているのはサービスアパートメント(として活用している住戸)だから。書斎のデスクに座ったときの、左斜め前方向の窓の位置に目がいった方は想像力十分。それでは、この物件の最大の特徴でもある開口部について述べよう。次ページへ。

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