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ボクシングの階級は、競技の公平性を保つための設定
ボクシングの階級を解説
格闘技のテクニックというものを除いて体重差はとても大きなアドバンテージになるのです。その個人の体重差というアドバンテージをなるべく少なくして競技の公平性を出すためにそのように設定されています。
ボクシングの17階級
ボクシングの17階級
- ヘビー級 90.719キロ(200ポンド)超
- クルーザー級 90.719キロ(200ポンド)以下
- ライトヘビー級 79.379キロ(175ポンド)以下
- スーパーミドル級 76.204キロ(168ポンド)以下
- ミドル級 72.575キロ(160ポンド)以下
- スーパーウェルター級 69.853キロ(154ポンド)以下
- ウェルター級 66.678キロ(147ポンド)以下
- スーパーライト級 63.503キロ(140ポンド)以下
- ライト級 61.235キロ(135ポンド)以下
- スーパーフェザー級58.967キロ(130ポンド)以下
- フェザー級 57.153キロ(126ポンド)以下
- スーパーバンタム級 55.338(122ポンド)キロ以下
- バンタム級 53.524キロ(118ポンド)以下
- スーパーフライ級 52.163キロ(115ポンド)以下
- フライ級 50.802キロ(112ポンド)以下
- ライトフライ級 48.988キロ(108ポンド)以下
- ミニマム級 47.627キロ(105ポンド)以下
ボクシングのグローブは8オンスと10オンス
そしてミニマム級からスーパーライト級までが8オンス、ウェルター級からヘビー級が10オンスのグローブを使用するという体重の違いによって使用するグローブも異なってきます。安全面などを考慮しての処置なのでしょう。私はミドル級でしたので10オンスのグローブを使用していたわけですが、その経験から感じるのはウェルター級(66.678キロ以下)からヘビー級(90.719キロ超)が同じ大きさのグローブをつけて戦うというのは考えるだけでゾッとしますね……。ミニマム級からスーパーライト級までの選手も同じようなことを感じているのでしょうか?
ボクシングの試合内容は階級によって異なる
階級によって異なる試合内容
そして全階級の真ん中あたりになる60キロから70キロくらいの階級はスピードとパワーをそれなりに両立している階級と言えるでしょう。しかし必ずしもこのとおりではなく軽い階級の選手でも一発で相手をKOするパンチ力があったり、重い階級でもスピードのある動きを見せる選手もいます。
無差別級からヘビー・ミドル・ライト級へ
ボクシングはかなり歴史が古いので現在に至るまでにいろいろな変化をしており階級もかなり変わってきました。ボクシングがおこなわれ始めたころには階級などはなく現代風な言いかたをすれば「無差別級」だったようです。そこである程度の体重差を考慮してつくられたものがヘビー級とライト級の2つです。まさにヘビー(重い)とライト(軽い)というシンプルなものだったようです。その後さらにミドル級(中間)が増えました。これもシンプルなネーミングですね。現在でも17までになった階級をざっくり三等分して軽量級、中量級、重量級と言ったりもします。
ボクシング階級の変化
ボクシング階級の変化
他にもライトヘビー級やスーパーウェルター級のように「ライト」や「スーパー」というものがついている階級です。以前はジュニアヘビー級、ジュニアミドル級というふうに「ジュニア」となっていました。現在のスーパーウェルター級で説明すると「ウェルター級よりは重いがミドル級よりは軽い」ということでどちらの呼びかたも間違ってはいないでしょう。世界のボクシング団体も「ジュニア」と「スーパー」のどちらかを使用しています。
日本の加盟しているいくつかの世界団体がその二通りの呼びかたを統一することになり日本もそれにともない変化しました。最近ではキックボクシングや総合格闘技などの団体も増えてきています。それらの影響も受けながらボクシングはまだまだこの先も階級だけではなく、いろいろな変化をしていくかも知れませんね。
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