Last.fmを通じてリミックス

ガイド:
YMCKの時に中学卒業! ……僕も年をとる訳です。

僕が最初に聴いたのは、チリのエレクトロ歌姫、Javiera Menaちゃん(今度インタヴューします!)の「Luz De Piedra De Luna」のBreezesquad Remix! 日本人でJaviera Menaちゃんのリミックスをしている人がいるというのが嬉しくも意外でした。テクノポップ~エレクトロの部類の音楽が好きですが、同時に日本、欧米の音楽大国以外のどちらかと言えば、辺境のポップが好きなんです。Javieraちゃんはこのリミックスの事を知っているでしょうか?

Luz de Piedra de Luna (Breezesquad Remix)
(YouTube)

松見:
javieramenatwitter

Javiera MeneちゃんのTwitter

この曲はもともとリミックスコンペ用にボーカルトラックが配布されてて、Last.fmで知り合ったチリの友達から「リミックスしてみたら?」と勧められて作ったものです。

結果は残念ながら選ばれませんでしたが、後に公開されたミュージックビデオが凄く良かったので、ピクセル調に再エディットした映像と一緒にYouTubeに公開したところ、しばらく経った頃に本人が見つけたのか「誰が作ったの?」とTwitterでつぶやいてくれました。

 

ガイド:
今度、Javiera Menaちゃんにインタヴューできる事になったので、そのあたりも訊いてみますね!

松見さんの他のリミックスも辺境度合いが強いですね。同じくチリのMawashi(これって、相撲のまわし?)、クロアチアのNipplepeople、セルビアのInjeなど、かなりの音楽好きでも、いや評論家でも、知らない人たち。日本で一桁の認知度みたいな(笑)。

松見:
2009年頃にLast.fmを始めてから世界中のいろんなアーティストを知る機会が圧倒的に増えました。自分の周りに音楽の話ができる人がいないと思ったらネット上にたくさんいて、色んな国のユーザーにアタックして情報収集をしていました(笑)。

楽曲制作を始めたのもちょうどその時期だったせいか、しばらくは非英語圏の楽曲のリミックスに熱を上げていました。特にNipplepeopleは新曲を出す度にボーカルトラックも公開していて、自分もその度にリミックスして……というやり取りが2010年から今でも続いてます。お陰で彼らと仲良くなることができました。

リミックスという行為はこういったアーティストに対する自分なりの愛情表現なのではないかとすら思い始めています。危ない人ですね。たしかに、いきなり知らない日本人に自分の曲を勝手にピコピコアレンジでリミックスされたら驚きますよね……ちょっとドン引きされていないか心配です(笑)。

思いのほかスルッとリリース

ガイド:
Last.fmって僕も時々使いますが、ここから広がったりするんですね!

CDが売れない時代(それでも日本は異常に売れている国)ですが、同時に個人でもその気さえあれば、作品を世に送り出せる時代。松見さんは、今回iTunes、Amazon、Bandcampなどでリリースとなりましたが、この辺りは割とスムーズに進められたのでしょうか? 同じような事を考えている人たちのためにも、経験談を語ってください。

松見:
最近は配信代行サービスもたくさんあるので、思いのほかスルッとリリースできてしまって逆にビックリしています。今回はTunecoreというサービスを利用しました。
あとはBandcampの台頭も、インディー系アーティストの作品流通に一役買っていると思います。

昨年"Ç86JPN"という日本のインディーシーンの見本市的なコンピレーションアルバムに参加させて頂く機会があったのですが、このおかげでだいぶリスナーが増えました。このアルバムへの参加の声をかけてくれたmoscow clubという東京のバンドはクラウドファンディングを通してアルバムのLPをリリースすることに成功しています。

今はもうその気になれば何でもできちゃう時代なので、どのような人にどのような方法でアプローチするかという取捨選択が重要なのかもしれません。自分はあまりよく分かっていない人だったので、ひとりでひたすら地道に制作を続けてたらいつの間にアルバムが出るまでになっていました(笑)。

Tunecore