決断力を磨くトレーニングを
主体性が高い人は、決断力が高い人です。「決断」と聞くと「一世一代の決断!」のように聞こえもしますが、例えば、「レストランで自分が何を食べるか」ということも決断です。最近は、子供であっても、何を食べたいか聞いても、「分からない」「ママに任せる!」と周りに任せてしまったり、悩んで選択出来なかったりする子が多いように思います。元プロテニスプレーヤーの松岡修造さんは、「レストランに入ったら、メニューを手に取って5秒以内にメニューを決める」ということを実践することで、テニスにおける決断力を鍛えることが出来たそうです。クスッと笑いたくなるようなエピソードではありますが、このように日常生活の中で意識して、トレーニングをすることは、効率もよく、かつ効果的ではないでしょうか。
親自らが主体性を発揮する
子は、親の姿から多くのことを学んでいきます。親の考えや行動を、子供は自然と真似をします。少し余談になりますが、先日電車に乗っている時に、目の前に座っている親(両親)と小学生低学年ぐらいの子供2人の4人家族が、全員並んで、静かに本を読んでいる光景を見かけました(ちなみに小3くらいの女の子は、マンガで学ぶ起業の本のようなものを読んでいました)。きっと子供たちは、物心つくころから、ご両親の移動時間は本を読む習慣を見て、自然と同じ習慣を身につけたのでしょう。
話を戻しますと、つまり親が主体的に考え行動するタイプであれば、自然に子供も主体的に行動するようになり、逆に、指示待ちタイプの人間であれば、子供も指示待ちタイプの人間になりやすいということです。まずは、自分自身の思考行動特性を振り返ってみましょう。
親子で主体性を育てていこう
以上のことを踏まえると、主体性に磨きをかけるためには、「親子で一緒に取り組む」ことがオススメです。テレビや新聞を見ていて気になったことは、インターネットで調べてみたり、実際に足を運ぶことが出来るのであれば、足を運んで体感したり、とにかく親子で一緒に、積極的に行動してみましょう。
テストで100点をとれても、主体的に行動が出来なければ、社会に出て活躍出来る保証はどこにもありません。学業成績だけでなく、今回とりあげた主体性を始めとする「社会人基礎力」にも目を向けて、子供の教育に取り組んでいきましょう。