Writingセクションの概要(1番)
1番のIntegrated taskでは、例えば「電気自動車がなぜいいのか」というパッセージを読みます。その後で、レクチャーを聞くわけですが、例えば、「電気自動車がなぜ悪いか」となっていたりするわけです。要するにトピック自体は同じですが、意見が異なったり、あるいは、観点が異なるリーディングパッセージとレクチャーを対比しながらまとめて書く、というのがタスクになります。ライティングの能力を見る
これを20分以内に、150語から225語程度の英文に要約することがタスクですが、ワード数は基本、無視して結構です。満点をとる多くの人は270~280語くらい書くのが普通です。「これは例にすぎないから、飛ばして・・・」とすると、もしかしたら、採点者は「この例は聞こえなかったのかな?」と思うかもしれません。そう考えると、できるだけ情報は含めておきたいところです。したがって、英文の指示ではSummarize the lecture you just heard…となるのですが、summarizeというよりは、もっと細かい部分まで含めて書くようにするほうがよいでしょう。
Writingセクションの概要(2番)
2番のIndependent taskでは、例えば「人生で最も大切なことは、教室では学べない、と思いますか?」という質問に、300語程度で答えることになります。人生で大切なことは教室で学べるか
1)答案全体の構成が明確であること。
構成がわかるということは、次のパラグラフは、どういう働きをするパラグラフになるか、が予測できる、ということです。どんでん返しがあったり、サプライズ満載のエッセーは、面白いですが、TOEFLには向いていません。
2)展開されていること。
このパラグラフがあるから、このパラグラフが次に来る、この文があってこその、次のこの文。のように、英文がどんどん転がり続けていくことが大切です。「わたしは教室で人生で一番大切なことを学びました。それは物理の時間でした。」ときたら、次には誰もが「物理の時間に何があったのか」を予測することでしょう。なのに、「わたしは高校の頃、国語が一番好きでした。なぜなら・・・」だと、つながりがとても不自然になります。こういうのは、TOEFLでは受けません。
これらのことは、ものを書くときには、当然のマナーのレベルです。しかし、これが、「外国語で書く」「制限時間内に書く」というプレッシャーに飲まれてしまうと、吹っ飛んでしまうわけです。だから、スコアも出ない、ということになります。
Writingセクション攻略のポイント
ライティングでもメモはとれます
わたしたちの外国語のための注意力には限りがあって、100あるうちの80を使わないと1文が書けない人は、構成・展開には20しか注意を払えません。TOEFL攻略のポイントは、1文を書くのに必要な注意力をできるだけ減らす(あまり考えなくても、通じる英文が書ける)ことです。そうすると、いろんなことを考えながら、答案を作成できると思います。TOEFLは文法の単独問題はありませんが、それがなくてもいい理由は、こういった練習の上にしか、答案が書けないからなのでしょうね。