Writingセクションの概要(1番)

1番のIntegrated taskでは、例えば「電気自動車がなぜいいのか」というパッセージを読みます。その後で、レクチャーを聞くわけですが、例えば、「電気自動車がなぜ悪いか」となっていたりするわけです。要するにトピック自体は同じですが、意見が異なったり、あるいは、観点が異なるリーディングパッセージとレクチャーを対比しながらまとめて書く、というのがタスクになります。

ライティングの能力を見る

ライティングの能力を見る

あくまでもライティングの能力の測定ですから、このセクションのリーディングパッセージは、TOEFL全体から見ても、最も容易なものです。3分の時間が与えられていますが、100点を超えるような受験生なら、2~3回繰り返して読めるレベルです。また、レクチャーも非常に簡単です(「簡単」というのは、TOEFLのListeningセクションに比べると、という意味です)。最初からトピックだってわかっているし、どういう論旨になるかも確実に予測できるからです。

これを20分以内に、150語から225語程度の英文に要約することがタスクですが、ワード数は基本、無視して結構です。満点をとる多くの人は270~280語くらい書くのが普通です。「これは例にすぎないから、飛ばして・・・」とすると、もしかしたら、採点者は「この例は聞こえなかったのかな?」と思うかもしれません。そう考えると、できるだけ情報は含めておきたいところです。したがって、英文の指示ではSummarize the lecture you just heard…となるのですが、summarizeというよりは、もっと細かい部分まで含めて書くようにするほうがよいでしょう。

Writingセクションの概要(2番)

2番のIndependent taskでは、例えば「人生で最も大切なことは、教室では学べない、と思いますか?」という質問に、300語程度で答えることになります。
人生で大切なことは教室で学べるか

人生で大切なことは教室で学べるか

1番よりも、ずいぶん自由な感じですが(1番は、要約ですから、感激するような作品には仕上がりません。とてもつまらないものです。)、実は見られているポイントがはっきりしていて、これをはずすと、スコアは出ません。特に重要なものを2つあげておきます。

1)答案全体の構成が明確であること。
構成がわかるということは、次のパラグラフは、どういう働きをするパラグラフになるか、が予測できる、ということです。どんでん返しがあったり、サプライズ満載のエッセーは、面白いですが、TOEFLには向いていません。

2)展開されていること。
このパラグラフがあるから、このパラグラフが次に来る、この文があってこその、次のこの文。のように、英文がどんどん転がり続けていくことが大切です。「わたしは教室で人生で一番大切なことを学びました。それは物理の時間でした。」ときたら、次には誰もが「物理の時間に何があったのか」を予測することでしょう。なのに、「わたしは高校の頃、国語が一番好きでした。なぜなら・・・」だと、つながりがとても不自然になります。こういうのは、TOEFLでは受けません。

これらのことは、ものを書くときには、当然のマナーのレベルです。しかし、これが、「外国語で書く」「制限時間内に書く」というプレッシャーに飲まれてしまうと、吹っ飛んでしまうわけです。だから、スコアも出ない、ということになります。

Writingセクション攻略のポイント

ライティングでもメモはとれます

ライティングでもメモはとれます

TOEFLのWritingでは、一つの英文を書いてそれを文法的に正しいかどうかチェックする、なんていうことはされません。もっと長くたくさん書いたときに、まとまり(パラグラフ)が明確か、その機能は明確か、一文一文のつながりが明確か、そして、文の意味は通じるか、ということがチェックされます。なのに、一つの文を書くので精一杯になってしまうと、TOEFL最大のポイントである、構成・展開に頭がまわりません。

わたしたちの外国語のための注意力には限りがあって、100あるうちの80を使わないと1文が書けない人は、構成・展開には20しか注意を払えません。TOEFL攻略のポイントは、1文を書くのに必要な注意力をできるだけ減らす(あまり考えなくても、通じる英文が書ける)ことです。そうすると、いろんなことを考えながら、答案を作成できると思います。TOEFLは文法の単独問題はありませんが、それがなくてもいい理由は、こういった練習の上にしか、答案が書けないからなのでしょうね。




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