Readingセクションの概要
テストのためにも読書経験を増やそう
合計42問に全問正解したら、30点満点がもらえます(2012年の日本人の平均は18点でした)。これが、「できたような気がしたけど、スコアがあがらない」という印象を与える一因です。2~3問正解数が増えてもスコアが同じでないと、数字が合いませんね。もちろん、1問や2問不正解でも、ただちにスコアがさがるというわけでもないわけです。また、TOEFL全体においてそうですが、このReadingセクションの場合も、メモをとってもかまいません。
Readingパッセージの内容
メモをとってもOK
もちろん、内容に関する知識は理解にプラスになりますが、なくても正解できるようになっています。外国語がどれだけできるか、というテストなので、内容の知識を前提にしているのではありません。
Readingの質問形式・質問内容
さて、どんな質問があるかを確認しておきましょう。次の10のタイプがあります。1)光の性質について、次の何が言えるか。(詳細を問う)
2)ハエトリソウが虫を食べるプロセスに「ない」ものは次のどれか。(含まれていない情報を問う)
3)モネの作品の評価について、何が推測できるか。(推測する能力を問う)
4)どうして筆者は「鉛筆が転がる」話をしているか。(レトリックを理解したかを問う)
5)paraphernaliaは、どういう意味か。(語彙の知識を問う)
6)「その理論」とは何を指すか。(指示語の理解を問う)
7)この文の重要な情報を最もよく表している文はどれか。(文を単純に言い換える能力を問う)
8)次の文をパッセージに挿入するとき、どこが最も適切か。(文章の構成の理解を問う)
9)次の6つの文から、このパッセージの要約として適切なものを3つ選べ。(要約の能力を問う)
10)双子葉と単子葉に関する7つの説明文がそれぞれどちらのものか分類しなさい。2つの文は使いません。(要約の能力を問う)
Readingセクション攻略のポイント
問題のタイプは、上の10種類以外はありません。よく眺めるとわかると思いますが、9,10以外は、問題+選択肢を見れば、本文のどこを読むべきかは、すぐに判断できます。つまり、部分的に理解をすれば正解できる問題です。すばやく全体を読んで(速読)、だいたいわかる(大意把握)ことは逆にスコアアップには貢献しません。「だいたいわかる」というのは、多くの場合「詳しくわかっていない」ことが多いからです。部分的に読んで、しっかり理解する(精読)ことを心がけることが大切です。その意味では、語彙力強化は必須です。テストは時間制限があって成り立ちます
また、iBTですから、全てはパソコンの画面で実施されます。パソコンの画面の英文を読むことが苦手だと、TOEFL全体にいい影響はありません。紙だとわかるんですが……、は、通じないテストですね。