浮気されて許せないのは恋人が好きだから?
裏切られた気分はなかなか拭えないもの。すぐには信頼関係を取り戻せなくても焦らないで。
恋人が浮気しているとわかったら、ショックを受けない人はいないと思います。しかし動揺のあまり自虐的になってしまったり、逆に相手がうんざりするほど追いつめてしまったら、その先に見えるのは「別れ」の2文字だけ。
「もう無理!」とお別れしてスッキリするならそれでもいいのですが、時間が経ち冷静になったときに後悔しても後の祭り。
しかし相手を許せない気持ちを抱えたままでは、付き合い続けるのも辛いもの。
「好き」だけど「許せない」。
そのふたつの感情は矛盾しています。
愛することと許すことは同義です。相手のすべてを許せるだけの愛情があれば、たとえ浮気されたという事実があろうと、自分なりに納得して許す気持ちになれるはず。
なのに「許せない」という気持ちがあるとしたら……、その意味として考えられるのはふたつ。ひとつは、本当は恋人のことを愛していない。もうひとつは、許せない感情の矛先が恋人ではない。
前者の場合、恋人の浮気のために別れてしまうことで「浮気相手に負けた」気分になりたくないという意地なのかもしれません。あるいは「ここまで付き合ってきた以上、別れるという結末にしたくない」というプライド、もしくは執着を愛情と勘違いしているのかも。後者の場合、本当に許せないのは恋人を誘惑した(かもしれない)浮気相手に対する感情なのかもしれません。
自分の素直な気持ちを分析するためには、恋人の立場、浮気相手の立場になったつもりでそれぞれの角度から今回のできごとを想像してみること。いったん辛い気持ちを封印し、事実を見つめ直してみましょう。
恋人や彼氏に浮気されてもあなたの価値は変わらない
恋人の気持ちが他の異性に(たとえ一時期でも)傾いたという事実に、浮気をされたあなたは少なからずショックを受けたことと思います。だけど、恋人があなたの元を去っていないのであれば、結果としてあなたを選んだということ──それも事実です。「好き」という気持ちはひとつではありません。恋人に対する「好き」と大ファンである俳優に対する「好き」が異なるように、恋人もあなたへの愛情と浮気相手への気持ちが同じベクトルではなかったために、浮気が成立した可能性もあります。
事実はひとつでも、あなたの捉える「恋人の浮気」と恋人にとっての「自分の浮気」は違います。いくら話し合いをしようと心の中までは吐露するとは限りません。恋人の心情を理解できなければ納得いかないかもしれませんが、追及することは決してふたりにとってプラスにはならないでしょう。
大事なのは、浮気をしたという過去より、あなたとこれからも恋人として付き合っていくという未来。恋人にとってのあなたの価値は変わりません。むしろ他の異性が現れたことで、あなたの価値に改めて気づいたのかもしれませんよ。
浮気されて許せないと思ったら……感情より行動に意識を向けよう
どしゃぶりの雨のような気まずさでも、互いに向き合う気持ちがあれば、いつか晴れるはず
前ページで述べた自己分析の結果、あなたがプライドや執着ではなく「好き」という気持ちなのであれば、迷う必要はありません。許せないという感情は、恋人とこれから築き上げる時間とともに薄れていきます。
早く過去にするためにも「やり直す」のではなく「もう一度新たに交際を始める」つもりで過ごしましょう。行ったことのない場所でデートをする、初めての土地へ旅行をするなど、ふたりの間に新鮮な風を入れる工夫を。
感情は常に揺れ動くもの。愛情レベルが80点のときもあれば、30点くらいに下がってしまうことだってあります。減った分の愛情は仕事に注がれる場合もあるし、出会ってしまった他の人に向いてしまうこともある……、世の中男と女しかいない以上「たまたまそうなってしまった」くらいに受け止めておくほうが賢明です。
意識を向けるべきは感情より行動。あなたがいつまでも「浮気した恋人」というフィルターで見ていたら、恋人だって辛いはず。ふたりの関係を見直す時間を経て「これからも付き合っていく」結論を出した以上、過去は水に流して。
もっとふたりの時間を大切にし、今まで以上に愛情を注ぎ「雨降って地固まる」ようになれば結果オーライ。短いスパンで物事を捉えず、長い目でふたりの幸せな未来を描いていきましょうね。
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