絵本の世界では魔女もねずみもハロウィンが大好きだ!?
ハロウィンは、秋の収穫を祝い悪霊を追い出すキリスト教のお祭りですが、子どもたちにとっては仮装やお菓子など楽しみがいっぱいです。でも、ハロウィンを心待ちにしているのは人間の子どもたちだけではありません。
絵本の世界では、ちょっと気味の悪い魔女やバレエの大好きなねずみだってハロウィンを楽しみにしています。次にご紹介する絵本では、そんなちょっと不思議な登場人物たちが繰り広げるハロウィン・ストーリーをお楽しみいただきましょう。
豪華キャスト(?)でおおくりする『おおきなかぼちゃ』
ハロウィンといえばまず思い出すのがかぼちゃですね。『おおきなかぼちゃ』では、緑色の肌にくしゃくしゃの長い髪を持った不気味な魔女がハロウィンの準備を始めたようですよ……。
ハロウィンにかぼちゃのパイを作るため、魔女がかぼちゃの種をまきました。種は芽をだしすくすくと育って大きなかぼちゃになりました。ところが、いざ収穫というその時に、かぼちゃは大きくなりすぎてびくともしません。困った魔女のもとに、幽霊や吸血鬼、ミイラが次々と現れては、かぼちゃを収穫しようとするのですが、やっぱりうまくいきません。最後に小さくて非力なコウモリが登場するのですが…… 。さて魔女は首尾よくかぼちゃパイを作ることができるのでしょうか?
昔話のような繰り返しと軽快なストーリー、「あれあれ、どこかで読んだような気がする!?」と思っていたらロシア民話『おおきなかぶ』にヒントを得た作品だと本のカバーに書かれていました。『おおきなかぶ』との違いは、ハロウィンならではの豪華な(?)キャストと最後は知恵がものを言う結末の面白さ。画面から飛び出しそうなダイナミックなイラストも見逃せません。ハロウィンを楽しみにしている子どもたちにぜひ読んであげたい作品です。
【書籍DATA】
エリカ・シルバーマン:作 S.D.シンドラー:絵 おびかゆうこ:訳
価格:1296円
出版社:主婦の友社
推奨年齢:4歳くらいから
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