ロレーヌ地方エピナルの一つ星レストラン
レ・デュック・ドゥ・ロレーヌでランチ
避暑地のジェラルメからTGV停車駅エピナルまで20分間かけてバスで移動し、町で一番美味しいと評判の一つ星レストラン、Les Ducs de Lorraine(レ・デュック・ドゥ・ロレーヌ)へやってきました。駅から歩くこと約15分、現れたのは中世のお屋敷のようなこぢんまりとした建物。この建物の1階にレストランが入っていて、2階はホテルになっています。歴史ある建物ながらも、レストランのインテリアやトイレはモダンデザインがミックスされています。レモンイエローの壁に人の顔が描かれた椅子、天井には豪華なシャンデリアと独特の世界観があります。この日は天気がとても良く、私たち以外のお客さんは皆外のテラスで食事していました。星付きとはいえとてもカジュアルな雰囲気で、寛げる感じが好感が持てます。
ランチのメニューは40ユーロから。前菜、メインをそれぞれ4つの中から選び、デザートは何と選び放題! この方式、大好きなんです。はやる心を抑え、まずはメニュー選び。私はエビとトマトのコンフィのお豆スープ、友人たちはそれぞれオマール海老、ホタテの前菜を選択。メインは私はハト、友人たちはトリュフとフォアグラがトッピングされたブロシェット、牛肉のフィレステーキをそれぞれオーダー。料理ができる間、アミューズ・ブーシュのトマトのガスパチョとブリオッシュがサーブされました。さっぱりとしたガスパチョは暑い日にぴったり。
前菜の鮮やかな冷製グリーンスープにはエビ、トマトのコンフィ、サワークリーム、バジルが浮いていてとても濃厚な味。特にトマトの自然な甘さには驚きます。これがクリーミーなスープと絡んでとても風味豊かに。豊富に入っているエビもプリプリで、バルサミコソースとよく合います。量はそれほど多くありませんが、印象深い味でお腹が満たされて行きます。
メインはめったに食べることのできない高級食材であるハトを選びました。ハトの胸肉、もも肉、パイ包み焼き、そしてパリマンティエと4種類の調理方法が小さいポーションで一つのお皿に乗ってやってきました。ほどよくレアに焼かれたジューシーなお肉たちは味わい深いワインのソースに絡まってとても美味しい。ひき肉が入ったパイやパルマンティエも、いつも食べるものとはもちろん格段の違いがあり、上質のバターを使っているのがわかります。つけあわせのマッシュポテトがまろやかで美味なのも高ポイント。
そしていよいよデザートです。ワゴンにはタルト5種類、ケーキ5種類、フルーツのブロシェット、クレープなどが並び、選び放題です。私はイル・フロッタン、フランボワーズとイチゴのタルトなど4種類を選びました。大ぶりのフランボワーズは食べごたえがあり、それぞれ甘さがしつこくないのでペロリと平らげてしまいました。クレープを頼んだ友人はフランベしてもらっていました。一口もらったホワイトチョコとフランボワーズのケーキも絶品。
最後のプチ・フールもさすがは星付き。ブラックチョコのムース、イチゴのスープ、ギモーブ、そしてティラミスの4つが登場。一つ一つが小さくて、とても繊細。日本人の口によく合います。
パリの星付きならなかなかこのお値段では頂けないお得なランチでした。アルザス地方にTGVで行く予定がある方は途中下車してでも行く価値があるお店ですよ。
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■Les Ducs de Lorraine レ・デュック・ドゥ・ロレーヌ
住所:5, avenue de Provence 88000 Epinal
電話:03 29 29 56 00
営業時間:12:00~13:15、19:30~21:15
定休日:日曜
アクセス:Epinal駅から徒歩約15分
予算:ランチ40ユーロ~、ディナー45ユーロ~
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