恋に必要な2つの「強さ」とは
こういう乱暴さじゃなくて、優しい強さが必要ですね
恋愛をするには「強さ」が必要です。
自分の心を開いていく勇気を持つ、相手を信じて自分の想いを届ける、周囲に彼のことを批判されても動じないなど、いろいろな強さです。そのなかでも、しっかり者さんに必要な「人に甘える強さ」と、甘えたさんに必要な「ひとりで立つ強さ」の2つについて、今回はお話しします。
矛盾しているように感じますが、この2つの強さは両方とも必要です。そして、みんな2つとも持っているはずです。大切なのは、バランスではないでしょうか。
人に甘える強さ
甘える人は、弱い人だと思い込んでいませんか? 実は、誰かに頼ったり甘えたりするためには「相手を信じる強さ」「心を開く強さ」が必要です。責任感の強い長女タイプは、甘えるのが苦手ですよね。でも、「頼ること」と「迷惑をかけること」は同じではありません。迷惑かどうかは、相手が決めることです。
また、「ひとりで生きていける」と豪語する人がいますが、本当に心からそう思っていますか? もし「お前はひとりでも生きていける」なんてフラれた経験が気になっているのだとしたら、その彼は自分の弱さをごまかして「言い訳」をしているだけですよ。彼より強くて、彼より懐の深い男性を探せばいいのです。
責任感の強い人は、すぐにジャッジする人でもありますので、「こんなことで頼っちゃいけない」なんて、ひとりで決めて、勝手に背負い込んで、自滅してしまうこともあるのではないでしょうか。仕事もそうですが、恋愛に於いて、勝手な判断はタブーです。二人の関係を育むためには、「一人で決断」するより、「二人で相談」することが大切です。
「頼る」ことは、相手を必要とすること。必要とされることって、うれしいことのはずですよね。それでも、なぜか頼れないのだとしたら、まだ相手を信じることができていないのかもしれません。相手にとっては寂しいことのはずですよ。少しずつでいいので、頼ってみませんか?
ひとりで立つ強さ
寄り添う幸せな時間も、ひとりの時間も、それぞれに大切なのです
人は、自分が心地よく生きていくためのスペースが必要です。「時間」と「空間」が必要なのです。
いつもいっしょにいたい、ずっと自分のことだけ見ていてほしい。多くの女性の願望かもしれませんが、度を過ぎると、彼を小さく窮屈にさせてしまいます。大好きな彼は「自由」だからこそ輝いていたはずなのです。特に、男性は女性以上に、スペースが必要だと言われています。
地球上には、生きるヒントが満載です。特に、植物には生きるためのヒントがいくつも隠されています。例えば、木と木の間にはほどよい距離感があり、互いに根っこを張っています。しっかり大きな枝葉をつけるには、それに見合うだけの大きな根っこを張らなければならないのです。
誰かと寄り添って生きるにも、まず自分がしっかり根っこを張ることが重要です。胡瓜やゴーヤのように「つる」を巻きつけて頼って生きようとすると長続きしませんし、相手を倒してしまうかもしれません。
それぞれが、木のようにしっかり根を張って立つ。そうして初めて、寄り添い支え合うことができるのではないでしょうか。
それぞれの「強さ」を育むレッスンとは?
ひとりの時間は、寂しい時間じゃなくて、自分を愛する時間でもあるのです
「人に甘える強さ」を育みたいなら、今までしたことのない習い事をして「初心者」を体験してみましょう。誰かに頼ること、教えてもらうことを、体験してみるのです。
30代以上になると、職場で弱い自分を見せるのが難しいという人も多いでしょう。でも、プライベートなら弱者の立場になりやすいのではないでしょうか。「ひとりじゃ何もできない私」になってみることで、自分の視野も変わっていくでしょう。
「ひとりで立つ強さ」を育みたいなら、ひとりで行動する機会を増やしてみましょう。一人旅はもちろん、何かを作るクリエイティブな趣味や、ボルダリングなどもいいかもしれません。
甘え上手タイプの人は、親や兄、姉などが世話をしてくれたおかげで、自分で何かを決断する機会が少なかった可能性があります。ひとりで選択したり、決断したりすることにチャレンジしてみましょう。小さな決断を重ねることで、自分の選択に責任を持つ練習をするのです。決断をすることは、最初は困難かもしれませんが、少しずつ心地よさも感じていくはずです。
無理に反対のタイプになる必要はありません。慣れたほう、心地よいほうでいいのです。ただ、今よりも少し軸を両極の真ん中のほうへ持っていけるようレッスンしていきましょう。相手を受け止め、寄り添えるだけの、ゆとりが生まれるはずですよ。
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