ブルースとロック、ポップスの不思議な融合
■アルバム名噂
■アーティスト名
フリートウッドマック
■おすすめ理由
60年代イギリスで結成された当時はブルースのバンドだったそうです。
その後メンバーチェンジを重ね、メンバーの変遷とともに、音楽もブルースからジャズテイスト、ポップスとその形を変えていきました。一時はボブ・ウェルチも在籍していましたが、彼が脱退後、アメリカに拠点を移し、ギターのリンジーバッキンガムとボーカルのスティービィー・ニックスを加えてからN0.1ヒットが続き、全盛期を迎えました。
「噂」は1977年に発売され、特にスティービィーがボーカルを取った「ドリームス」は、31週間全米N0.1ヒットとなり、彼らをスーパースターの地位へと押し上げました。
スティービィーの哀愁があるかすれ声と切ないメロディは、今まで聞いていた歌謡曲とは違う、不思議な、心揺さぶられる感情を与えてくれ、何回も繰り返し聞いたものです。
当時はハンサムなリンジーと、若くて美人のスティービィーが中心に見えましたが、武道館に観に行った時、もう一人の女性ボーカルのクリスティン・マクビーの歌声と、結成当時からのメンバーであるミック・フリートウッドのパーカッションが素晴らしく、彼らの音楽への深い愛と大人の風格を感じました。激しいメンバーの入れ替わりや、ドラッグ等による悲しい別離は、音楽を心から愛し、また愛しすぎて、魂をささげてしまった結果なのではないかと思います。