2007年は、ツェッペリンやポリス、セックス・ピストルズなど超大物アーティストの再結成が話題を呼んだ年だった。再結成、活動再開のブームは21世紀に入ってから加速しているようにも感じる。その一方で、活動停止や解散を宣言するアーティストもたくさんいた。今回は21世紀に入ってから再結成や活動停止を宣言した主なアーティストをまとめてみる。

大物の再結成はまだ続く?


再結成や活動再開したアーティストの中で、もっとも大きな話題を呼んだのは間違いなく昨年のレッド・ツェッペリンの再結成だっただろう。ロンドンだけで行なわれたたった一度のコンサートのチケットの抽選には、日本も含めた世界中から数千万人が殺到したし、普段は洋楽ロックをあまり取り上げないTVのワイドショーでもたびたび話題となっていた。ジョン・ボーナムがいなければツエッペリン・サウンドが再現不能なのは明らかだし、再結成のウワサが流れるたびに本人たちが否定し続けてきたこともあって、再結成は不可能だとみんなが思っていただけに、この再結成はとても衝撃的だったのだ。

このツェッペリンほどの大きな話題にはならなくても、21世紀に入ってから再結成や活動再開を宣言したアーティストは数多くいる。

そのひとつがフォーカスだ。フォーカスはオランダ出身のプログレッシブロックバンドで、基本はヴォーカルなしのインストゥルメンタル、クラシックやジャズ、さらにはヨーロッパに根ざす民族音楽まで幅広く取り入れているのに、ポップで聴きやすいサウンドを持つというのが特徴だ。プログレッシブロックといえば、今でこそヨーロッパが主要拠点になっているが、イギリスではない大陸側のヨーロッパにプログレを根付かせる大きな力になったのがフォーカスの存在だった。

Focus8
以前のサウンドそのままの再結成フォーカスの作品『Focus 8』
そのフォーカスは、2002年に再結成し、ファンを喜ばせた。ただ、ファンの喜びも100パーセントではなかった。フォーカスの中心人物といえばキーボーディストのタイス・ヴァン・レアと、ギタリストのヤン・アッカーマンだが、この再結成にヤン・アッカーマンは加わっていなかったからだ。実はこの再結成、フォーカスのトリビュートバンドだったHOCUS POCUSというバンドにゲストで呼ばれたタイス・ヴァン・レアが意気投合し、それならいっそフォーカスを名乗ってしまおうということで実現したものらしいのだ。しかし、再結成後に発表されたアルバム『Focus8』を聴いてみると、それはまぎれもなくあのフォーカスのサウンドなのだ。さすがにトリビュートバンドのメンバーというべきか、どうすればフォーカスらしいサウンドになるかを熟知して作り込まれたようなサウンドになっている。万華鏡のようにカラフルに展開する、わくわくするようなプログレサウンドが好きな人にはおすすめだ。

同じ2002年には、スレイドもオリジナルメンバーで再結成を果たしている。スレイドは70年代のグラムロックブームに乗って大ヒットを連発したバンドで、クワイエット・ライオットが「Cum On Feel The Noize」を83年にカバーしてヒットさせたことで、80年代にも再び注目を集めている。その後彼らは2人のメンバーでスレイド2という名前で活動を続けていたが、2002年にオリジナルメンバーが復帰、『Cum On Let's Party』というアルバムを発表している。

再結成、活動再開はまだまだ続く。2004年には、あのクイーンがポール・ロジャースを加えて活動を再開したし、2002年に解散したメガデスが早くも再結成した。2006年にはプログレの大物バンド、ジェネシスも再結成された。ピーター・ガブリエルを加えた黄金期の復活、というウワサもあったジェネシスだが、フィル・コリンズとトニー・バンクス、マイク・ラザフォードという後期のメンバーでの再結成で、その後大規模なツアーも行なっている。