カヴァー曲でも単なるコピーにならない演奏力と表現力

■アルバム名
グレイトフル・デッド(The Grateful Dead)

■アーティスト名
グレイトフル・デッド

■おすすめ理由

67年リリースのグレイトフル・デッドのファースト・アルバムです。
当初メジャーデビューを嫌がっていたメンバーを口説き落とし、なんとか製作した作品で、デビュー前から西海岸サンフランシスコのアンダーグラウンド・シーンで高い評価を得ていたバンドだったと言えます。

アルバムジャケットのイメージとは対称的に、ちょっと地味な曲目で、その収録曲の殆どが昔からのブルース等のカヴァーですが、ただ単にコピーしたようなものではなく、演奏力と表現力等は既に完成されているものです。
サイケデリック・ムーヴメントが流行った当時の溌溂とした音がありますが、代表格のジェリー・ガルシアが弾くギターの神髄は、彼が愛して止まない古風なブルーグラスに主流を置いています。

グレイトフル・デッドと言えば、ツアーを敢行しながら各地を訪ね、その先々でも独特なコミュニティを形成し続けてきたアメリカの国民的バンドです。
何となく始まりずるずると大きなウネリに巻き込む様な、彼らのジャムバンド的気質は、この後から徐々に明らかとなっていきます。
1995年ジェリー・ガルシアが死去する事で、事実上バンドは解散しましたが、残されたメンバーは各々音楽活動を継続中です。

今だにミリオンセラー等の大きな目論見を追う邦楽メジャーシーンとは違って、自分たちのコミュニティを大事にしながら維持していく、彼らのやり方は最近再び注目されています。




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