ビートルズの膨大なシングルを2枚のベストアルバムに
■アルバム名1962-1966 (赤盤)
1967-1970 (青盤)
■アーティスト名
ビートルズ
■おすすめ理由
1973年、ビートルズの解散後に発売されたベストアルバムです。ビートルズによって設立された「アップル・コア」によるレコード会社がリリースしました。
ビートルズには名曲がありすぎて、シングルだけでも膨大な量です。オリジナルアルバムは12作品が発売され、ディスコグラフィをチェックすると曲数の多さには驚愕させられます。
まずはシングルから聴いてみたい、という方にはこの2枚のベストアルバムがおすすめです。
1stシングルの「Love Me Do」(ラヴ・ミー・ドゥ)から解散直前のシングル「Let It Be」(レット・イット・ビー)を聴くことができます。
どちらのアルバムも2枚組で、レコード盤には林檎の絵が描かれています。「1962-1966」のジャケットは赤色を、「1967-1970」のジャケットには青色を基調としているため、それぞれ「赤盤」「青盤」と呼ばれています。CDも同じく2枚組となっています。
赤盤はデビューからスターに駆け上がるまでの勢いが感じられる曲が揃っています。恋愛を歌う曲が多く、爽やかな若者らしい雰囲気です。「Please Please Me」(プリーズ・プリーズ・ミー)や「I Want To Hold Your Hand」(抱きしめたい)、「A Hard Day's Night」(ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!)のようなロックらしい曲や、「Yesterday」(イエスタデイ)や「Michelle」(ミッシェル)などの切ない曲、リンゴ・スターがリードボーカルを務めた「Yellow Submarine」(イエロー・サブマリン)などが収録されています。
一方、青盤は少しずつ曲調が変わってくるのが分かります。ビートルズの活動期の前半のようなラブソングだけではなく、重い雰囲気が感じられるようになります。ポール・マッカートニーがビートルズを立て直すために書いた「Get Back」(ゲット・バック)や「Come Together」(カム・トゥゲザー)など、ビートルズが「空中分解」するまでの変化が想像されます。
青盤の2枚目のB面は、幼児であった私には聴き続けられないぐらい暗い気持ちになる曲が多かったです。しかし年齢を重ねるにしたがい、自分自身が壁にぶつかったり落ち込んだりした経験を乗り越えようという気持ちで聴くことができるようになりました。