ハードロック及びヘヴィ・メタル・シーンへの橋渡しとなる重要な作品
■アルバム名レッド・ツェッペリン1
■バンド名
レッド・ツェッペリン
■おすすめ理由
スタジオ・セッション・ギタリストとしてのキャリアを経てエリック・クラプトン、ジェフ・ベックの後任として、ヤードバーズのリード・ギタリストとなったジミー・ペイジが、その頃の音楽経験、レコード制作に要求される配慮、ボーカリストの重要性に、各パートのメンバーにもこだわってバンドを改編して誕生したのがレッド・ツェッペリンです。
バンド名の由来は、セッションで偶々一緒になった、THE WHOのドラマー、キース・ムーンの一言に端を発します。
ジェフ・ベックのソロ・シングルの録音に呼ばれ、その時集まったメンバーとの演奏にいたく感嘆したキースが「もしも俺たちが今いるバンドを辞めたら、きっと向こうは鉛の風船(lead balloon)みたいに急降下だろうぜ」と、いつもの口癖からヒントを得たと言われています。
デビュー前にも関わらず、前渡し金20万ドルという破格の待遇でアトランティック・レコードと契約、1969年にリリースされたファースト・アルバムはレコーディングをわずか30時間で終了させた矢継ぎ早なものにも拘らず、後々のハードロック及びヘヴィ・メタル・シーンへの橋渡しとなる重要な作品となりました。
それまでにジミーが培ったブルースをベースに、パワフルなサウンドと、それと互角にわたりあうロバート・プラントのハイトーン・ヴォーカルで人気を集めました。
またブルースのみならず、ソウル、フォーク、アイリッシュ・トラッド、レゲエ、民族音楽といった世界の音楽的要素を自らのサウンドに反映させ、独自の世界観を築く最初の地点を築いた記念碑的内容です。
ビルボード・アルバム・チャートでは、最高10位にランクされました。