他とは一線を画す、ねっとり濃厚な台湾バナナ
台湾の人気フルーツといえばマンゴーが圧倒的な人気ですが、台湾を訪れたなら是非おすすめなのがバナナです。おなじみのバナナですが、台湾バナナは天下一品。旅先で珍しくもないバナナを進んで食べるなんて、と思う人も騙されたと思って一口、黙って食べてみてください。その芳醇な香りに、これまでのバナナの概念ががらりと変わってしまうこと間違いなしです。現在日本に輸入されているバナナのほとんどがフィリピン産。さっくりとして食べやすくチョコレートバナナやヨーグルトに入れてもおいしい果物の定番です。一方台湾バナナは、ねっとりとしてて濃厚。皮をむいてそのまま食べるのが一番です。
台湾はバナナの産地の北限といわれており、通常8か月で収穫できるのに対し、台湾では生育に一年以上かかります。そのため時間をかけて成長したバナナは味が濃く甘味が強くなるそうです。
今ではどこでも手に入るバナナですが、日本で正式に輸入が開始されたのは1903年のことで、台湾産のバナナでした。当時は高級品として扱われ、庶民はなかなか手の出るものではなかったといいます。現在でも台湾バナナは、バナナのなかでも割高です。他の産地のバナナの一線を画す台湾バナナ、高級品とされたバナナが台湾バナナだったなら、あながち信じられないことでもありません。