テンポの良いアクションと笑いにつつまれた秀逸なSF映画
■作品名フィフス・エレメント
■監督
リュック・ベッソン
■主演
ブルース・ウィリス、ミラ・ジョヴォヴィッチ
■DVD/Blu-ray発売元
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
■おすすめの理由
土、水、火、風。陰陽五行になればこれに木がつきますが、洋の東西を問わず、その4つが世界を構成する4大要素と言われています。そして、第5の要素がこの映画のキーとなります。
「レオン」で巨匠の仲間入りをしたリュック・ベッソン監督はこの映画を小学生の頃思いついたそうですが、同級生と話があったのかなと少し心配になりますが、まぁ子供ならではの柔軟な発想力を盛り込んだ作品とも言えるのでしょうか。
いまや「バイオハザード」でその魅力をいかんなく発揮している、ミラ・ジョヴォビッチの初主演作でもあります。まだ身体も細く、頬のあたりにあどけなさの残る彼女は可愛いですよ。
その彼女が、蘇生したある研究所から脱走し、現在はしがないタクシー(といっても未来のお話なので空中を飛んでいますが)運転手、以前は凄腕の軍のコマンドー、コーベンのタクシーに落ちてくる所から物語は動きだします。
この映画は衣装担当がジャン=ポール・ゴルチエと豪華なら、出演する俳優も豪華です。コーベン・ダラスを演じるのはブルース・ウィリス。悪の武器商人役はゲイリー・オールドマン。機関銃のように喋りつづける人気番組のDJをクリス・タッカーが務めます。いや緊迫した雰囲気を、もののみごとにぶち壊す彼のキャラクターには何度観ても笑わされます。
謎の敵からお姫様(自分でも闘う姫ですが)を守り、世界を救う。書いてみれば一行で済んでしまうストーリーですが、テンポの良いアクションと笑いにつつまれた、秀逸なSF映画の佳作として、ぜひご覧いただきたい一本です。