テクノポップ/アーティストインタヴュー

中毒性が高いblue marble(3ページ目)

blue marbleのファースト・アルバム『ヴァレリー』からの「街を歩くソルジャー」で、その音楽性・映像に完全にハマってしまいました。10月16日発売の待望のセカンド『フルカラー』では、さらにポップに進化。というわけで、メンバーのショック太郎さんにインタヴューです。

四方 宏明

四方 宏明

テクノポップ ガイド

テクノポップを中心としたレコード蒐集癖からPOP ACADEMYを1997年に設立。2016年に『共産テクノ ソ連編』を出版。さらに、プロダクトリサーチャーとして、商品、サービス、教育にわたる幅広い業種において開発コンサルティングに従事。Twitter(hiroaki4kata)も随時更新。

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ビリンバウっていうブラジル古来の不思議な楽器

ガイド:
「懐かしのバイアーナ」は、タイトルからもブラジルを連想します。でも、もっと深いのですかね。オオノさんの声質もあるんでしょうが、かの香織さんを思い浮かべてしまいました。実は、彼女の曲が僕は大好きで…、もちろん、この曲も。

懐かしのバイアーナ (YouTube)

ショック太郎:
かの香織さんは自分も好きですね。この曲はファーストアルバムに先駆けてコンピレーションCDにも入れたので、この曲でblue marbleを知ったという方も多いです。もちろんブラジルのサンバのリズムなんですが、この曲は特にパーカッションの録音が楽しかったですね。ビリンバウっていうブラジル古来の不思議な楽器があって、それをイントロに使いました。弓矢の弦を弾くような面白い楽器なんです。
 

80年代国産ニューウェイヴ

ガイド:
このアルバムでは、“無国籍”というキャッチフレーズがblue marbleには付いていますが、80年代テクノポップ~ニューウェイヴの流れで同じような言葉が使われていました。元祖的なムーンライダーズはもとより、チャクラ、イミテーション等等。この辺りって聴いていたんですか?
 
ショック太郎:
はい、聴いておりました。中学生の頃に。ライダーズの『ヌーヴェルバーグ』の「トラベシア」のカバーでミルトン・ナシメントを知ったり、チャクラの板倉文さんがいたキリングタイムもブラジルの要素がありましたし。それらは今でも好きですし、blue marbleの音楽にもはっきりつながるんですね。この頃の80年代国産ニューウェイヴって。

 

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