日航再建は「組織風土改革」の成功例

日航のスピード再建は組織風土改革の賜物
長い組織活動の中でいつの間にかその組織を支えてきた「価値観」が曇って、「組織風土」に由々しき問題は発生するのは、ある意味歴史ある組織の宿命と言えるのかもしれません。カネボウやJR北海道が、今回の問題を機に果たして生まれ変わり再び輝きを取り戻すことができるか否かは、日航のような「価値観」「人材」「社内システム」に調和のとれた改善をすすめられるか否かにかかっているでしょう。
カネボウの白斑問題、JR北海道の杜撰管理問題は、いずれもそれぞれの「組織風土」が根本原因として指摘されています。ひとつ間違えると、組織マネジメントを根底から崩しかねない「組織風土」とはいかにしてつくられ、不敗等の問題発生時にはいかに立て直しをはかるべきなのか。実践的なケーススタディとして解説します。
大関 暁夫
組織マネジメント ガイド
東北大学卒。横浜銀行入行後、支店長として数多くの企業の組織活動のアドバイザリーを務めるとともに、本部勤務時代には経営企画部門、マーケティング部門を歴任し自社の組織運営にも腕をふるった。独立後は、企業コンサルタントの傍ら上場企業役員として企業運営に携わる。
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