注文住宅/家づくりのイメージづくり・アイデア

木の魅力を読み解く

住まいについてさまざまなエッセイを書いてきた幸田文さんの言葉から、木の魅力について読み解いていきましょう。木と接するとなぜ親しみや安らぎを感じるのか、なぜ木はあたたかい雰囲気をかもし出すのか・・・あらためて基本となる木について理解を深めてみましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド

幸田文さんからのメッセージ

作家 幸田露伴の次女 文(あや)さんは住まいについてさまざまなエッセイを書いています。特に、木について「しつけ帖(平凡社)」でこんな風に書かれていました。


「よく夫婦、親子、兄弟の間柄を関わり深いものとして語るけど、日々のくらしにこれだけ密接に役立ってくれた木材との関わりはいったいどう言ったらいいのだろう、うかんでくるのは ※冥加(みようが)という言葉である。木との関わりを天からうけた恵みというような、いわばお礼心である思いかたをしていたともいえ、それ故木をぞんざいに扱い粗末に使えばやがて冥加に尽きて困難がくるといって若い者をいましめた」

※冥加…知らず知らずのうちに受ける神仏からの恩恵


人と木の出会いは人の歴史とともにあります。木と接した時に感じる親しみや安らぎは、木のもつ独特の光沢や色調などの視覚的な特徴はもちろん、使い込んでいくと年齢が微妙に変化していく経年の美しさもあります。幸田文さんは冥加という言葉で木の魅力を語りました。
あらためて基本となる木について理解を深めてみましょう。


  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます