ママのポジティブ改革:「脱・べき思考」
記事『自分のせい思考』でも触れましたが、今の日本では、ママは世間から限りなく高い「ママ像」を求められているのが実情です。育児本、テレビ、ネットなど、様々な媒体を通し、「あれしなさい」「これしなさい」とプッシュされ続けていますよね。そんな中に身を置いていることもあり、どうしても、「母親なんだから、子どものために○○しなくちゃ」という考えに至りがちになります。つまり、私達母親は、「べき思考」に陥りやすい立場にあるのですね。そのことをしっかり考慮し、「今よりもゆるい育児でちょうどいい」と自分への縛りを解いてあげてください。窮屈すぎる現状には、「ゆるい自分」を認めて、受け入れてあげるくらいが上手くバランスがとれるのです。
「脱・べき思考」におすすめのフレーズは、
「~できれば理想的だわ」
「~だといいな」
「よし、ベストをつくそう」
です。「こんなにゆるくて大丈夫?」と思われたかもしれません。でもこれくらいでちょうどいいのです。
実際、「~すべきだ」と「~だといいな」 では、どちらの方がいい仕事ができると思いますか?
それは、後者。力を抜き、ゆるめた方が、逆にうまくいってしまうのです!心って不思議ですね。どうしてこのような現象が起こるのかというと……。
『べき思考』の典型フレーズ「~しなくては」「~すべきだ」だと、口にした途端、ハラハラ、ドキドキがはじまります。その語調の強さが、「失敗は許されないよ」「もう後がないよ」というプレッシャーを生み出します。そんなプレッシャーを抱えたままでは、いざ、とりかかっても、「失敗したらどうしよう!」と気が散って集中できませんね。
一方、「~できれば理想的だわ」「~だといいな」 「よし、ベストをつくそう」には、心地よく背中を押してくれる効果があります。しかも、余計な雑念がないので、集中して力が注げるのです。これまでにも、「なんだかスイスイ物事がはかどる」、そんな経験はありませんか?それは、まさにこれ。「脱・べき思考」の効果なのです。
例えば、
「絶対に1番じゃなくちゃダメ!」
ではなく、
「1番になれたら理想的ね」
「何が何でも完全母乳で頑張らなくては!」
ではなく、
「めざすは完母。ベストをつくすのみ」
頭の中から、余計なプレッシャーを取り除くと、空回りがなくなります。そのおかげで、本来すべきことが見えてきます。この機会に、「べき思考」を捨ててしまいましょう!
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