学費・教育費/塾・予備校・受験にかかるお金

首都圏と地方で異なる学校外教育費(2ページ目)

都市と地方で生じている「学校外教育費」の差。しかし、地方の事情も様変わりしているようです。教育費準備で気をつけたいポイントをご紹介します。

岩城 みずほ

執筆者:岩城 みずほ

学費・教育費ガイド

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中学受験をするなら、前もって計画的にお金を貯めておきたい

前出の、松山市在住のMさんは、こうも話していました。

「中学受験をすると決めていたなら、教育資金として前もって貯めることができます。でも、娘も、娘のお友達もそうでしたが、突然、受験をしたいと言い出すケースが多いですね。たとえば、大手進学塾の『全国統一テスト』などで刺激されて、塾に成績を聞くだけなのに勧誘されてしまったりして。うちもそのクチですが……」

これは、私にも覚えがあります。息子の通った小学校は、中学受験する子が非常に多かったのですが、あるクラスでは、ふたを開けたら女の子が全員受験することがわかりました。「それまで受験を考えていなかったのだけど、娘も受験したいって言い出して、急きょ、受験体制に入ったのよ」と話すお母さんもいました。

冒頭で、「周りに塾に通っている子が多いと、『じゃあ、うちも』ということにもなりやすいとも考えられます」と述べましたが、この手の話は本当によく聞きます。

中学受験を想定していない中で、塾の費用を捻出していくのはやはり大変です。月々の月謝だけならどうにかなっても、夏期講習などまとまったお金が10万円、20万円とかかってくると、やむなく大学のために貯めている預貯金や保険を解約したという話も聞きます。

でも、そうすれば、大学の学費が足りなくなることは目に見えています。高校を卒業するまでは、生活費の中からやりくりし、大学進学のためにお金を貯めていけるのが理想です。

突然の中学受験にならないよう、計画的に準備をしていきたいものです。突然、中学受験に方向転換した場合は、しっかり家計の収支を見直し、固定費を削るなどしてみてください。また、今後必要になる教育費の総額もぜひ具体的に試算し、教育費準備の計画を立て直してください。
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