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「超実践的住宅照明マニュアル」の紹介(2ページ目)

住宅照明の本の紹介です。弊社の福多佳子著の「超実践的住宅照明マニュアル」で、2011年の初版に増補、フルカラー化となった改訂版です。LED照明やDIALuxなど最新トピックスが徹底解説されています。本著はインテリア関係のお仕事に携わっている方、照明の勉強をしたい方、これから建てる家に良い照明を考えたい方などに読んでもらいたい一冊です。実例写真や図解などが豊富で、とても分かりやすくなっています。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド


2章、3章 住空間の照明計画の考え方

カフェ風のLDK照明

写真3 ワンランクアップの照明提案例.

2章は和室、寝室、書斎、子供部屋、トイレ、廊下、階段、テラス、バルコニーなどにおける照明の考え方が豊富な図と実例写真で紹介されています。

3章は住まい手にとって生活の中心の場であるLDKについて、ワンランク上の照明にするにはどうするかを解説しています。

ワンルームのLDKで、カフェ風とレストラン風、モダンのイメージを設定して、それぞれ照明シミュレーションで作成しながら、設計コンセプトの立案から、照明手法の提案まで様々な視点で解説しています。(写真3)

4章 照明計画の流れとDIALux活用法

ここでは配灯図の書き方、施工、コストの考え方、メンテナンスなどについて具体的に説明しています。特に照明計算の定番であるDIALuxの活用法が紹介されています。

DIALuxはドイツのDIAL社が開発した照明シミュレーションに特化したアプリケーションで無償公開されています。

コーブ照明による照度分布図

写真4.DIALuxによって作成された建築化照明のデータ例

最近では、照明設計者はもちろんインテリアの専門家や照明に関心がある一般の方もこのソフトを利用して照度計算や照度分布、簡単な3DCGの作成を行っております。

段取りを簡単に説明すると、まず部屋の寸法と天井や壁、床面の反射率を入力します。次にこのソフトは家具に関するデータも入っているので、イメージする家具を選んでドラッグ&ドロップで部屋の中に配置します。

そして照度計算を行うために選んだ照明器具の配光データを取り込み、配灯位置を決めれば大方終了ですが、この内容が細かく説明されているので、PCが手元にあれば簡単な3DCGを自分で作ることが可能になります。(写真4)

以上のように、本著はこれから自宅の照明を考えている人からインテリアの仕事で照明を活かしたプレゼンテーションを行いたい方に、特に役立つ一冊になっていると思います。

「超実践的住宅照明マニュアル」増補改訂カラー版はこちらから購入することができます。
※福多佳子、ガイドの主な著書は中島龍興照明デザイン研究所のHPでご紹介しています。

【関連記事】
図解入門 よくわかる最新LED照明の基本と仕組み
照明のことがわかる本
売れるお店に変わる照明のアイデアと工夫
超実践的住宅照明マニュアル

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