2章、3章 住空間の照明計画の考え方
写真3 ワンランクアップの照明提案例.
3章は住まい手にとって生活の中心の場であるLDKについて、ワンランク上の照明にするにはどうするかを解説しています。
ワンルームのLDKで、カフェ風とレストラン風、モダンのイメージを設定して、それぞれ照明シミュレーションで作成しながら、設計コンセプトの立案から、照明手法の提案まで様々な視点で解説しています。(写真3)
4章 照明計画の流れとDIALux活用法
ここでは配灯図の書き方、施工、コストの考え方、メンテナンスなどについて具体的に説明しています。特に照明計算の定番であるDIALuxの活用法が紹介されています。DIALuxはドイツのDIAL社が開発した照明シミュレーションに特化したアプリケーションで無償公開されています。
写真4.DIALuxによって作成された建築化照明のデータ例
段取りを簡単に説明すると、まず部屋の寸法と天井や壁、床面の反射率を入力します。次にこのソフトは家具に関するデータも入っているので、イメージする家具を選んでドラッグ&ドロップで部屋の中に配置します。
そして照度計算を行うために選んだ照明器具の配光データを取り込み、配灯位置を決めれば大方終了ですが、この内容が細かく説明されているので、PCが手元にあれば簡単な3DCGを自分で作ることが可能になります。(写真4)
以上のように、本著はこれから自宅の照明を考えている人からインテリアの仕事で照明を活かしたプレゼンテーションを行いたい方に、特に役立つ一冊になっていると思います。
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