テクノポップ/アーティストインタヴュー

立花ハジメ、半生記をアルバムに(4ページ目)

ガラケーが不思議な無くなり方をして、一気にMacの世界に戻った立花ハジメさん。そこから始まった半生記への回顧、そしてMacとのシンクロニシティの歴史。それらを超越すべく、発表されたのが、新作『Monaco』です。1977年、Q’s Barでのプラスチックス音源も収録。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

1977年、Q’s Barでのプラスチックスのライヴ音源

ガイド:
9曲目から12曲目までは、計46 分を超える、1977年のQ’s Barでのプラスチックスのライヴ音源。これは、どこから発掘されたんですか?

立花:
中西が半生記本を出した時、皆で色々探し色々見つかりました。

ガイド:
プラスチックスの結成が1976 年、レコードデビューが1979年ですから、かなり早い時期の音源ですね。この時期、既に不動の5人のメンバーになっていたのでしょうか?

立花:
リズムボックス前のオリジナルメンバーです。素晴らしい演奏でした。

ガイド:
当時のQ’s Barで何か覚えておられる事って、ありますか?

立花:

それ迄僕は人前で何かをするとか考えた事が無かったのが、これを境に大きく変わって行った。

ガイド:
この時期、まだだれもテクノポップ とかそういう呼び方もしていなかったし、時代もパンク全盛だったかと思います。初期衝動的なものを感じる音源が聴けて、とても嬉しいです。当時、どんなお客さんが来ていたのですか?

立花:
当時最も進歩的な若者?と言っていいと思います。
お洒落ながらも厳しい野次が飛ぶ時代でした。

ガイド:
プラスチックスは、海外での活動も多かったですが、日本と海外での公演というのは、かなり温度差があったのでしょうか?

立花:
もう既に海外はクラブでスタンディングというのが普通になっていたので、日本は10年遅れていたという事になります。

 

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