アシュレ
ナッツやドライフルーツがふんだんに使われたアシュレは、見た目もきれい
「ノアの箱舟プディング」とも訳されるアシュレ、トルコでは宗教的なお菓子としてアシュレの日(ヒジュラ暦の1月10日)に食される、由緒正しいお菓子です。小麦や豆類、ドライフルーツなどがふんだんに使われており、トルコの伝統菓子としては珍しく甘さ控えめで、材料的にも健康によい感じ。バラ水の香りがあるものもあれば、シナモン風味もあり、家庭によって千差万別です。スイーツ店には普段からアシュレがメニューにありますが、アシュレの日になると各家庭がアシュレを作って隣近所に配る、という習慣もあります。
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Saray (サライ)
住所:Kuloglu Mah. Istiklal Cad. No:107, Beyoglu(ベイオール支店)
TEL:0212-292-3434
開店時間:6:00~3:00(週末は4:00まで)
ケスターネ・シェケリ(マロングラッセ)
トルコ栗は大粒でほくほく
冬のトルコには焼き栗の屋台があちこちに立つのを見ても分かる通り、トルコにはアイドゥンやブルサなど栗の産地が各地にあります。そしてマロングラッセならぬ「ケスターネ・シェケリ」もトルコ名物の一つ。大粒でほっこり抑えた甘さが美味のトルコ製マロングラッセは、要冷蔵のものの方が美味なので、空港などで買うのがおススメです。有名ブランドはブルサ地方の「
カフカス(Kafkas)」というメーカーで、イスタンブールの各トルコ菓子店に商品が卸されています。
オスマンル・バクラワス
サクサク感がたまらないオスマンル・バクラワス
バクラワの一種で、ここ数年じわじわと人気が出てきたのがオスマンル・バクラワス(オスマン朝のバクラワ)。キュネフェに使われている綿状の生地、カダイフで作られた小さな鳥の巣のようなものにヘーゼルナッツやピスタチオ、アーモンドなどを入れてシロップで上から固めたものです。バクラワのように層をなしていないので、パッケージモノを買っても外側のカダイフはたいていパリパリ状態をキープしており、中のナッツたちはもちろん名産品で美味、ということでガイドは個人的に普通のバクラワよりもこちらの方が好みです。お土産としても購入できますが、中のシロップがべとつきがちなので、包装をしっかりしてもらいましょう。
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Koska (コスカ)
住所:Istiklal Cad. No:122, Beyoglu(ベイオール支店)
TEL:0212-244-0877
開店時間:9:00~23:30(無休)