ダイニングテーブルを選ぶ際は、天板の大きさ(縦横)×高さ、かたち、素材が重要
空間に対して、テーブルの天板(物を置く水平面)のサイズで選ぶ、というのが普通の感覚かと思います。ですが、それと同じくらい「高さ」も椅子との組み合わせで重要になります。こちらは次のページで詳しくお話します。また、素材によっては定期的なお手入れが必要なものもあります。ここ最近人気の、無垢材でできたテーブルは湿気の多い日本では反る事も多々ありますし、ひび割れをどこまで「味わい」として受け止められるかは人によって様々です。丈夫とされるウレタン塗装仕上げにつきましても、購入するお店によってメンテナンス対応は非常に幅がありますので、気をつけたいポイントです。
ダイニングテーブルで、どのような毎日を送りたいのかイメージしましょう
実は、ダイニングテーブルはインテリアの影の指揮者のような存在です。大きくて重いものですし、一度レイアウトすると移動させることが少ないということも理由にあります。ダイニングテーブルのある空間で、どのようなライフスタイルを送りたいのか具体的に想像することがとても大切です。●小さなお子様がいる場合
子供が作業をすることもあります
お子様の小さなうちはダイニングテーブルで宿題をすることもあるかもしれません。お子さんが学校に通われているすきま時間に趣味を楽しむ場所になることもありますよね。
同じ空間で違う事をする余裕のある、なるべく大きめの天然素材のテーブルをお勧めします。メンテナンスを定期的に家族みんなでするのも思い出になります。
●単身や二人暮らしの場合
http://linne-0.com アンティークの小さなテーブル
小さなテーブルを、家の特等席に配置するのもいいでしょう。テーブルに花やハーブ一本でも飾ると生活に潤いが増します。お花を買って帰る曜日を決めるのも、不規則になりがちな、慌ただしい暮らしにメリハリをもたらします。また、忙しい二人が週末の遅めの時間に親密な朝食をこのテーブルでとる、というのもロマンチックです。フランスのビストロのように、小さな狭いテーブルで一緒に過ごす食事は記憶に残る景色になるはずです。
●お家が狭い場合や、お客様の多い場合
ブルーノ・マットソン デザインのダイニングセット/天童木工
低めのダイニングテーブルとゆったりとした低めの椅子を選んで、リビングの機能を持たせるという方法があります。
そこに、デイベッドや、一人掛けの安楽椅子をコーディネートすれば、空間はとてもフレキシブルなものになります。
コミュニケーションのきっかけ作りに役立つ変形テーブル@IDEE自由が丘
私が特にお勧めしたい、そしてあまり市場に出回っていない(一時期はやって廃れてしまった)ものに変形テーブルがあります。最近では、働く女性も増え、子どもも塾で忙しく、父親の帰り時間もまちまちになりつつあります。従来のような「テーブルを囲んだ団らん風景」というのは貴重な場面になりつつあるのではないでしょうか。みんなが同じ空間で別のことをしている、という、平日の日常の団らん風景を受け止める形としておすすめなものに、変形テーブルがあります。
次のページでは、ダイニングテーブルと切っても切れない椅子との関係における注意ポイントをお話しいたします。