大人が見ても楽しめる、映画ドラえもん10周年記念作品
■作品名ドラえもん のび太の日本誕生(1989)
■監督
芝山努
■主演
大山のぶ代、小原乃梨子
■DVD販売元
ポニーキャニオン
■おすすめの理由
子供から大人まで大人気の、日本を代表するマンガでありアニメであるドラえもん。
この「ドラえもん のび太の日本誕生」は1989年に公開された、映画ドラえもん10周年記念作品です。
配給収入は20億2000万円、観客動員数420万人で、第7回ゴールデンクロス賞優秀銀賞を受賞しています。
■あらすじ
怒られてばかりののび太は、ある日家出を決意。
偶然、ドラえもん、しずか、ジャイアン、スネ夫もそれぞれにイヤになる理由があって家出を決意。
でも行く所に困った皆は、タイムマシンに乗り、7万年前の太古の日本を訪れる。
そして一時帰宅すると家にはのび太達の代わりに、太古の中国の原始人の少年ククルがいた。
彼から彼ら一族の滅亡の危機を聞いたドラえもんやのび太達は、ククルの一族ヒカリ族を救うために中国大陸に向かう……。
壮大なスケールでストーリーが進む劇場版ドラえもん。
家出を企むが、いまの日本には自由な土地がないので、まだ人間が誕生していない太古の日本に行けば自由な土地がある……という動機が子供らしいような、現代社会を皮肉っているような感じで印象に残ります。
シリアスな現実と面白い表現がクロスするので、大人が観ても十分楽しめるドラえもん。
今回はスネ夫が「土地なんか何億年も昔からあるのに、後から生まれた人間が勝手に分けて住んだだけじゃん」というセリフがぐさっときます。
ファミリーで楽しんでみながらも色々と勉強させられる作品です。