感動しながら家族で歴史を学べる映画
■作品名ラストエンペラー
■監督
ベルナルド・ベルトルッチ
■主演
ジョン・ローン
■DVD/Blu-ray発売元
東北新社(DVD)/ジェネオン・ユニバーサル(BR)
■おすすめの理由
わたしはこの映画で、映画音楽の魅力にはまりました。
この映画が公開された1988年には、現在はほとんど見かけなくなった「カセットテープ」がまだ現役でしたから、ラジオで流れていた、「教授」坂本龍一さん作曲のテーマ曲を慌てて録音。テープが伸びてしまうまで、何度も何度も聴きました。
で、なぜ壮大な歴史絵巻を描いたこの映画を「ファミリー」映画としてお勧めするかと言いますと。
この映画を通して、中国は清王朝末期の時代そのものについて。
日本も深く関わっている「満州国」について。
一夫多妻、乳母や義母など複雑に絡み合う「家族」について。
そして、ある時代の終焉について、家族で学び、語ることができると思うからです。
わたしは、映画と歴史の楽しみを母と父から学びましたが、「勉強だ」と姿勢を正して教わったのではなく、一緒にテレビの前で寝転がってくつろぎながら映画を見て、あぁでもないこうでもない、わたしはこう思う、ならこの本読んでみろ、おもしろいぞ。なんてことを言いながら、学びました。
それは、立派?に大人になった今でも変わりません。お正月やお盆で帰省した時には、やっぱりテレビの前で寝転がって、いまはDVDで観ることが多いですが、お互いのお勧め映画を観ます。
内戦や文化大革命のシーンなど、就学前のお子様には、少々刺激が強すぎるだろう場面も多々ありますが。
途中で寝込まないで、きちんと座って映画が見られるまで、お子様が成長した暁には、感動しながら歴史を学べるこの映画をみて、家族で語り明かすのも、良いのではと思います。