命の大切さを学べる動物を主人公とした映画
■作品名小熊物語
■監督
ジャン=ジャック・アノー
■主演
チェッキー・カリョ
■DVD/Blu-ray発売元
パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
■おすすめの理由
狩人二人と犬を連れた人。それ以外はほとんど人間のでてこないこの映画は、ひょんなことから一緒に行動することになる雄熊と小熊の、「家族」の物語です。
■あらすじ
あらすじはあってなきがごとくな気がするのですが、流れをご紹介しましょう。
雄大なロッキー山脈が舞台です。母熊とまだやんちゃ盛りの小熊がまず登場します。岩場から足をすべらし死んでしまった母熊。小熊が、母が死んだのは理解していないものの、空腹に耐えらなかったのか、好奇心にかられたか。ひとり(一匹)で歩きだします。
コミカルな音楽とともに映し出される、小熊の大冒険。蜂に襲われたり川に落ちたり夢にうなされたりしながら旅していくうち、ハンターによって傷つけられた大きな雄熊に出会います。
途中、その雄熊を追う狩人につかまってしまいうのですが、自分の状況をいまいちわかっていないのか、餌をもらってのんきに食べる小熊君。
ミステリーではないので結末をお話しすると、最後は養父(?)の雄熊と無事再会を果たし、仲良く冬眠する二匹姿で、映画は終わります。
日本でも動物を主人公とした映画はいくつもつくられていますよね。「子猫物語」ですとか、「子ぎつねヘレン」ですとか。それらの映画は動物の姿を通して命の大切さを伝えてはいるものの、まず「可愛らしさ」を前面に出している気がします。あくまで私見ですが。
それに対してこのフランス映画は、まるでドキュメンタリーのごとく淡々と、小熊と義理の父熊を映しています。
そしてむしろそのスタイルの方が、成長しつつあるお子様たちに命に関して、何か大きなものを伝えることができるとわたしは思うのですが、いかがでしょうか?