痛快アクションの要素も、ロマンティック・コメディーの要素もある作品
■作品名クロコダイルダンディー2
■監督
ジョン・コーネル
■主演
ポール・ホーガン、リンダ・コズラウスキー
■おすすめの理由
こちらの映画は、いわゆるロマンティック・コメディーに分類されるのでしょうか。それとも痛快アクション・コメディ?
一見単純なストーリに思えるのに、観るたびに印象が変わるのは、受け手である自分の心がそうさせるのかと、なんだか不思議な気がします。
あらすじを簡単にご紹介しましょう。
■あらすじ
前作で、取材している途中に命を救われた新聞記者のスー(リンダ・コズラウスキー)は、ミック・「クロコダイル」・ダンディー(ポール・ホーガン)を、ニューヨークへと招待します。今回はその続編、同棲生活をはじめた二人からスタートします。
どこまでも空と沼地が続く、雄大な故郷オーストラリアとは勝手が違い、コンクリートジャングルのニューヨークでダンディーは、失業したことも相まって、あの自立した女であるスーを甘くとろかす颯爽とした姿はどこへやら、精彩を欠いています。
しかしその頃、南米コロンビアでは、スーの前夫にしてカメラマンのボブが、麻薬組織を追っていくうちに彼等の殺人の現場を撮影し、見つかって殺されてしまいます。
フィルムはスーのもとに郵送されていたため、スーとダンディーは組織から狙われる事になるのですが、そこはピンチになればなるほど元気になるダンディー。仲間たちと共に、実に愉しそうに、組織に立ち向かっていきます。
さてどうでしょう?
ダンディーが組織とやりあう様を見れば痛快アクションとも言えますし。それを見て惚れ直すヒロインのスーをみれば、自立した大人の女であっても、いえそれだからこそ、たくましく自分を守ってくれる「王子様」を夢見るものなのか。それを実現するこの映画はやはりロマンティック・コメディー? と思ったりもします。
配給する側、そして紹介する側がどう分類しようと、その映画をどうとらえるかは視聴者ひとりひとりの自由だとわたしは思いますので、この映画はあなたにとってどんなものになるか。一度ご覧になって、ぜひお聞かせください。